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よく生きるために働くということ

こんにちは。

弁護士の神坪浩喜です。

 

9月も半ばを過ぎて、日が暮れるのもすっかり早くなりました。私の仙台弁護士会副会長の任期も、約半分となりました。

 「やっと半分、何とか半分、まだ半分・・・」と半分の前にいろいろな○○がつきますが、できるかぎり前向きな言葉を添えていこうと思います(笑)。

 

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 さて、以前、障害施設の方が働きたいと願っていることに触れて、お坊さんが

「幸福とは、①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役にたつこと、④人に必要とされることです。

そのうちの②人にほめられること、③人の役にたつこと、そして④人に必要とされることは、施設では得られないでしょう。この三つの幸福は、働くことによって得られる」

 というお話をご紹介しました。

 

人は何のために働くのでしょうか。働きたいと思うのでしょうか。

 「嫌われる勇気」の岸見一郎さんの「アドラーに学ぶよく生きるために働くということ」(ベスト新書)

に、次のようなことが書かれていました。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アドラーは次のようにいっています。

 「誰かが靴を作る時、自分を他者にとって有用なものにしている。

公共に役立っているという感覚を得ることができ、そう感じられる時にだけ、劣等感を緩和できる」

 靴を作った人は、他の人のために靴を作ることで「公共に役立っているという感覚」を得ることができます。この「公共に役立っているという感覚」は、「貢献感」という言葉に置き換えることができます。

 「劣等感を緩和できる」というのは「自分に価値があると思える」ということと置き換えられます。

 アドラーは、こう言います。

私に価値があると思えるのは、私の行動が共同体にとって有益である時だけである。

そして「私は自分に価値があると思える時にだけ勇気を持てる」と。

 

つまり、「自分に価値があると思えるときにだけ、対人関係に入っていく勇気を持てる」といっているのです。 

 「嫌われる勇気」でもでてきましたが、アドラーは、「すべての悩みは対人関係の悩みである」といっています。

 しかし、他方、生きる喜びや幸福感も対人関係の中でしか得ることはできません。

人は一人では幸せになることはできないのです。

 

対人関係の中に入っていかなければ幸せになれないのであれば、何とかしてそこに入っていく勇気を持たなければなりません。

 そのためには、自分に価値があると思えなければなりません。どうすればいいでしょうか。

 

その結論が、働くということです。

 自分に価値があると思えるためには、自分が他者にとって有用である、公共に役立っているという感覚が必要で、そのために働くのです。

 

人は何のために働くのか。

 

働くことで人は自分の持っている能力を他者のために使い他者に貢献するのです。

他者に貢献すれば貢献感を持つことができ、そのことで自分に価値があると思えるのですから、働くことは自分のためでもあるのです。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 なるほど。

 

確かに、自分って何の役にも立っていない・・・と思うことは辛くて、また人との関係にも、「どうせ自分なんて」と思ってしまって、入っていけないですよね。

 

すべての悩みは対人関係からくるが、幸せもまた対人関係から生まれる。

そうすると幸せになりたいなら、対人関係に入っていく必要がある。

 

自分に価値がないと思っていると、対人関係に入っていけない。

対人関係に入っていく勇気をもつためには、自分に価値があると思えることが必要である。

 

自分に価値があると思えるためには、自分が他者に、共同体に役に立っているという感覚=貢献感が必要。

 それを得るのは、仕事、働くことを通じて得られる。

 

・・・ということですね。

 

だから、人は働く。究極的には、自ら人とのつながりの中で、幸せに生きていきたいと願っているからとなります。

 

ここで、ポイントは、「仕事」というのは、何をするかは大きな問題ではなく、社会的地位や収入がどうだという問題でもなく、自らの主観において貢献感が持てる仕事であればいい、役に立っていると感じられる仕事であればいいということです。

 

お金を稼ぐ仕事だけが、貢献感をもつための仕事ではありません。

例えば、家事やボランティア活動は、ダイレクトにお金をいただく仕事ではありませんが、誰かの役に立っているという貢献感は、感じられる仕事だと思います。

 

逆にお金をたくさん得ても、ギャンブルや株でお金をもうけたときには、貢献感はないでしょう。

 

弁護士の仕事は、目の前に依頼者の方がいますので、事件が無事終わったときに、ほっとした様子も見ることができて、「役にたてたなあ」という貢献感は持ちやすい仕事かと思います。

 

目の前にお客さんの笑顔が見えない仕事であっても対人関係に入っていく勇気を持つためには、そして幸せになるためには、

「自分が今やっている仕事は、誰の役に立っているのだろうか?」

 そう問いかけて想像してみると、誰かの役に立っていることが感じられて、貢献感を持てていいのかも知れませんね。

 それでは、また。

                             平成28年9月18日記

 

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