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「借金で困ったらどうするか?」
こんにちは。
弁護士の神坪浩喜です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、経済的に大きな困難に直面している方も多いことでしょう。そして、借入金の返済ができない、返済のために借り入れをして借金が増えていくといったお悩みに方もおられることと思います。
今、もしあなたが借金で悩んでいるのでしたら、これからのお話しがあなたの役に立つかも知れません。ぜひ読んでみてくださいね。
1 借金増額・多重債務の原因は?
借金問題で悩んでいる状態は、おそらく
「借金が増えてしまって、返せなくて困っている」そういう状態だと思います。
どうしてそうなってしまったのでしょうか?
原因は単純です。
収入が減少する
支出が増える
その両方
のいずれかです。
そして、生活費が足りなくなって借り入れをするわけです。
もちろん、浪費やギャンブル、連帯保証人として突然多額の請求をうけるということもありますが、多くは、「生活費が足らなくなって借りる」「借金を返すためにまた借りる」ということがほとんどです。
突然の収入減 倒産、リストラによる失業
日雇いで、仕事がなくなり収入減少
自営で売上げの減少
突然の出費 医療費
損害賠償費
教育費
こうした突然の収入減少や出費によって、借り入れは始まり、増えていきます。
生活費の不足分を貯金や援助ではまかなるのであれば、それでよいでしょう。しかし貯金もなく、頼れる親族もいない。そうすると生活のために、業者から借りるしかないのです。
急場をしのぐための、借り入れは必要です。
しかし、問題は、その後の返済です。
当然のことながら、借りたお金は返さなければなりません。
さらに、業者からの借り入れは、元金だけではなく、利息をつけて返さなければなりません。
年18%という高い利息がつくこともあるでしょう。
仕事について、いったん収入が減少したとしても収入が回復するといいでしょう。
突然の出費があったとしても、一過性のもので、それで落ち着くとよいでしょう。
実際に収入を増やし、生活費の支出を抑えて、約束どおり返済できる人も多いものです。
しかし、変わらないどころか、さらなる収入減少や出費がかさむこともある・・・。
人生なにが起きるか分かりません。そうなるとますます借り入れを重ね、借金が増えていくわけです。
借金で困っている状況とは、どういう状況でしょう。
収入が減って生活費が足らなくなって、借金をすること
借金の返済のために生活費が足らなくなって、また借金をすること
借金の返済のために、別のところから借りて返済をすること
こういう状況になったら、後は雪だるま式に、借金は増えていくだけです。
限度額一杯となって、複数の業者から借り入れを行う。多重債務となる。そのうちどこの業者からも借り入れを拒まれることになります。
「総量規制」といって、貸金業者は、年収の3分の1を超えて、貸付けをできないとされています。年収300万円の人には、100万円が限度で、すでに100万円を借りている人には、あらたに貸付けはできなくなるのです。
2 借金問題解決のために最初にやるべきこと
今、借金の返済に悩んでいる方は、
現在の月あたりの「収入」「生活費支出」「約束返済額」を確認されてみてください。
「収入」は、実際に入ってくる手取り収入です。
「生活費支出」は、実際に出ていく支出です。
「約束返済額」とは、貸金業者との間で、裁定毎月これだけは払わなければならないと約束した金額の総額です。A社に5000円、B社に1万円、C社に2万円なら、毎月3万5000円となります。
その上で、収入から生活費を引きます。
「収入-生活費支出」 これが返済可能額になるのですが、
この返済可能額と約束返済額をくらべて、約束返済額が返済可能額より多くなっていないかを確認します。
返済可能額(収入-生活費)の方が、約束返済額以上であれば、今のところは大丈夫です。
例えば、月20万円の手取り収入があるとして、生活費が15万円であれば、余りは5万円ありますから、毎月の借金約束返済額が3万5000円ならば、新たな借り入れをせずに、返済は可能です。新たな借り入れをせずに、このまま返済を続けていけば、いずれ借金はなくなることでしょう。
収入20万円-生活費15万円=5万円の返済可能額
毎月約束返済額3万5000円
返済可能額>約束返済額 であり、約束どおり返していけます
問題となるのは、毎月の約束返済額が、「収入-生活費」より大きい場合です。
例えば、5万円のあまりがあるところ、毎月8万円の約束返済額というような場合です。
このような場合には、収入だけでは、毎月の約束返済額を払っていくことができませんから、どこからか足りない分を用立てる必要がでてきます。
毎月の約束返済額が8万円の場合には、余りの5万円では3万円足らないので、3万円を借り入れ等で用立てるしかありません。
まずは、現在の家計の状況が、収入から生活費を引いて、どれだけ余りがでるのか。その余り、すなわち返済可能額が、約束返済額と比較して、どうなのかを確認することが、第一のステップとなります。
簡単に言えば、
「収入」 「生活費支出」 「返済可能額」 「約束返済額」
という4つの金額を確認し、「返済可能額」と「約束返済額」を比較する作業です。
言われてみれば、当たり前で、簡単なことに思われるかも知れません。
しかし、私がこれまで多くの借金相談を受けて感じるのは、
・自分の生活費がどれくらいかかっているのか
・どれだけの借金があって、毎月どれだけ返済しなければならないのか
を把握している方は、実際のところ、ほとんどいらっしゃいません。
漠然と、借金が増えている、返済の困っているという感じで、相談に来られる方かほとんどなのです。
つまり、現状を把握しておらず、漠然とした不安とどうすればいいのかという不安に悩んでいる方が多いのです。
逆にいうと、「収入」「生活費」「約束返済額」を把握している方は、はやめに問題解決にむけて対処できる方であり、それがなかなかできない方が、借金に悩み、弁護士に相談に来ているともいえそうです。
どんな問題でも、最初のステップは、現状把握です。自分の現在位置の把握です。
今の自分の状況がどのようなものかを確認することが必要です。
知りたくない現実を突きつけられそうで、勇気のいることですが、これをやらないことには、問題解決の方法も見えてこないのです。
ダイエットをするには、まずは、体重計にのること
何かの試験に合格したいのであれば、まずは現時点で、どれだけ得点できるのかを知ること
これと同じように、借金問題の解決にあたっても、現状把握が必須なのです。
借金問題解決にあたっての現状把握は、「収入」「支出」「返済可能額」「約束返済額」となります。
順に見ていきましょう。
(つづく)
借金問題解決の第一歩とは?
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