宮城県仙台市泉区・地下鉄泉中央駅徒歩4分の「あやめ法律事務所」では、2名の弁護士が、借金・離婚・不倫・相続・交通事故等の無料法律相談を実施しています。
<お電話での相談受付時間>
平日 午前9時30分~午後0時20分
午後1時20分から午後5時15分まで
メールでは24時間受付
令和2年5月14日(木)
こんにちは。
弁護士の神坪浩喜です。
借金問題に困っているということは
返済可能額が、約束返済額を下回っていること
「返済可能額<約束返済額」の状態であること
それを、返済可能額>約束返済額の状態にもっていくことが必要ということでした。
そして返済可能額は「収入-生活費支出」ですから、収入と生活費支出を変動させる必要があります。
前回は、自分でできる借金問題解決法として、「収入」のアップについてお話ししました。
今日は、生活費支出を減らすことについてです。
生活費支出を今より減らすことはできないでしょうか?
まずは、現状確認です。現在、毎月どれだけの生活費を使っているのでしょうか。
家計収支表を作成してみます。
そして作成した家計収支表の支出項目をながめて考えてみましょう。
支出には、住宅ローンや賃料、食費、光熱費、保険料、教育費、交際費、交通費、外食・娯楽費、電話代等があります。
家計収支表の支出項目と金額を書き出し、眺めてみると、「意外とここでお金を使っているな。ここはなかなか削れないけれど、ここは削れそうだ」という費目も見えてくるはずです。
1)住居費
住居費は、家計支出の中で、大きな割合を占めるものです。賃貸物件にお住まいで、現在の賃料が高い場合には、安い賃料の物件に引越しをすることや、もし親に持ち家があり、親と同居が可能であれば、親と同居するといった手立てをとれば、住居費を大幅に減額できるかも知れません。
住宅を購入し、住宅ローンの支払が、住居費の場合には、住宅ローン債権者に月々の支払額を下げてもらえないか頼んでみてはいかがでしょう。
2)食費
食べることは、生きていくために根本的なことですし、栄養が足らなかったり、偏ったりすると、病気になってしまいますので、必要な食費はかけるべきです。 もっとも、贅沢な食事は、控える必要があります。また、外食やコンビニ弁当は、値段も高く、栄養も偏りがちですから、自炊や手作りお弁当によって、支出を抑えつつ、栄養をとるようにシフトするのがよいでしょう。
3)娯楽費・嗜好品代
娯楽費や嗜好品代は、削りやすいところです。これまでつい趣味にお金をかけすぎていないでしょうか。車やゴルフ、旅行といった趣味はお金がかかりがちなので、注意が必要です。もちろんパチンコや競馬といったギャンブルは、しないようにします。
趣味があることは、人生に潤いを与えるもので、よいことですが、「お金がかからない趣味」にシフトするか、「今の趣味でお金をかけないようにする」かを考えてみてください。
タバコ代がかかっている方は、健康の面からも、禁煙してしまいましょう。
お酒についても、依存しやすいところがあり、つい支出も増えてしまいがちです。家計にも健康にも、飲まないようにするのが、よいのですが、難しい場合には、飲酒日と酒量を限定し、できるかぎり抑えるようにしましょう。
4)保険料
保険料も見直しやすいところです。保険募集員の巧みなトークに載せらたり、また知人の募集員から頼まれて、必要以上に保険に加入していないでしょうか。
例えば、独身の場合や子どもが大きくなって独立した場合、病気になったときの保険は必要でしょうが、生命保険はなくてもよいかも知れません。費用の安い共済の利用も考えてよいでしょう。
5)教育費
教育費も多くなりがちな費目です。お子さんのために習い事や塾の費用は多くなりがちな科目であり、お気持ちはわかるのですが、家計を圧迫している場合には見直す必要があるかも知れません。これまで多くの自己破産、個人再生事件をやってきて、「子どもの習い事や学習塾でお金がかかって、借り入れを増やしてしまいました」という方を何人も見てきました。そして、お子さんの成績が優秀だったり、スポーツがよくできていると、親としては嬉しいのですが、用具もいいものになったり、遠征や合宿で費用がかさむ等、ますます支出は増える傾向にあるので注意が必要です。
6)電話代、通信費
電話代やインターネットやスマートフォンの通信費は、動画をみたり、ゲームをする等して、つい高くなってしまう費目です。プランの見直しも含めて、支出を抑制できないか検討してみてください。
7)車にかかる費用(ガソリン代、車検代、駐車代、保険料、税金)
車を持っていると、購入費用やローンだけではなく、維持費としてガソリン代や保険料等、様々な費用が相当かかるものです。通勤や仕事等で、必要な場合には、やむを得ないところはありますが、車を使うことがあまりない場合には、車を手放すことで、大幅な支出の抑制につながります。車を手放すことができないかも検討してみてください。
単身世帯ではなく、ご家族がいる場合には、支出の抑制については、ご家族の協力が必要です。自分が節約につとめていても、ご家族が浪費をしてしまっては、支出の抑制はままなりません。家計収支表をご家族にも見てもらいながら、協力をしてもらうようにお願いしましょう。
以上の1)収入の増額と2)支出の削減によって
収入>生活費支出+約束返済額
返済可能額(収入-生活費支出)>約束返済額
の形がとれるのであれば、「約束返済額」を変えなくても返済できるということになります。
このまま約束どおりの返済をコツコツと続けていれば、いつかは借金がなくなるでしょう(約束返済額が、利息の支払にとどまる場合は、元金が減りません)。
しかし、1)収入増額や2)支出削減ができず、あるいはそれをやった後でもなお「収入<生活費+約束返済額」となってしまう場合には、
3の約束返済額そのものを減らす必要があります。
この3の「約束返済額を減らす」というのが、いわゆる「借金整理」です。
(つづく)
法律相談のご予約はこちら
お気軽にご相談ください。
お電話でのご予約はこちら
022-779-5431
相談受付時間:平日 午前9時30分~午後0時20分、午後1時20分~午後5時15分まで
メールでの受付は、24時間行っております(折り返しのご連絡は、基本的に上記受付時間となります)。
※法テラスの扶助相談が利用できる方は、そちらをご利用していただく形になります。
※お電話やメールでの相談は実施しておりませんので、ご了承ください。
※取扱い地域
仙台市、富谷市、大和町、利府町、大崎市その他宮城県全域