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平成30年5月14日(月)
こんにちは。神坪浩喜です。
「友だち幻想」人と人の<つながり>を考える 菅野仁著 ちくまプリマー新書を読んでみました。
中高生向けに、人づきあいについて書かれた本なのですが、大人が読んでも、幸せや人との関係についてとても参考になると思いましたので、ご紹介いたしますね。
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人間の幸福にとって本質的なもの、それは結局二つのモメント(契機)に絞られると私は考えています。
ひとつが「自己充実」というモメントです。
これは「自己実現」という言葉でも言いあらわすことができます。
つまり、自分が能力を最大限発揮する場を得て、やりたいことができることです。
もうひとつが、「他者との交流」というモメントです。
「交流」が持つ歓びを、私はさらに二つに分けて考えます。
一つは「交流そのもの」、人と人との深いつながりが持っている歓びというものがあります。
もうひとつが、「他者からの承認」です。
「○○ちゃんていい人だよね」「カッコいいね」「勉強ができるんだね」「きょうは素敵な服を着ているよね」等、何でもいいのです。
とにかく「何かを人から認められる」という歓びです。
社会的関係の中で、その人の活動なり、あるいは存在そのものが認められる。
その際に「自己充実」とセットになって、自分の能力を存分に発揮できる仕事をして、それが世間から高く評価されれば、これ以上ないというほどの歓びを得られるに違いありません。
「他者とは自分以外のすべての人間」と考えてみます。
この「他者」ですが、大きく二種類に分けることができます。
ひとつは「見知らぬ他者」。これはほとんど「他人」という言葉に置き換えられます。
もうひとつは、「身近な他者」という考え方です。
いくら親しい人間であっても、自分が知らないことがあるし、自分とは違う性質を持っていることに着目してみましょう。
これを「異質性」といいます。
どんなに気の合う、信頼できる、心を許せる人間でも、やはり自分とは違う価値観や感じ方を持っている「異質性を持った他者なのである」ということは、
すべての人間関係を考えるときに、基本的な大前提となると私は考えます。
他者とはどんな存在なのでしょう。
じつは、他者には二重の本質的な性格があります。
ひとつは、「脅威の源泉」としての他者 怖い存在としての他者というのがあります。
もうひとつは、他者は生の歓びを与えてくれる存在でもあるということです。
他者は「生のあじわいの源泉」にもなるのです。
「友だち幻想 人と人の<つながり>を考える」 菅野仁著 ちくまプリマー新書より
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なるほど~。
他者は、怖い存在ではあるけれども、同時に幸せに生きるための源泉でもあるのですね。
人は、他者との関係で、悩み、傷つき、苦しむことも多いのですが、同時に、他者との関係で、生きる喜び、生きがい、充実間、幸せを感じるものです。
他者との関係を怖れて、他者との接触を断ち、こもっていては、やはり、幸せに生きることはできません。
人との関係が怖くても、ときに傷ついても、人として、社会で幸せに生きていくためには、人とつながりを持つ必要があるのですね。
むずかしいのは、他者は、自分とは同じ考え方や価値観を持っていないということです。
自分とは、考え方や価値観が違う他者。
他者は、何を考えているのか、何を大切に思っているのかもよくわかりません。
そんな他者と、どのようにつながり、共生していくかは、なかなか難しいことです。
想像力を働かせ、経験を積み重ねながら、身につけていくことなのかも知れませんが、コツみたいなものはないのでしょうか?
菅野さんは、この点、「距離」というキーワードを出しています。
長くなりましたので、次回、お話ししますね。
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