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権力分立~権力の濫用を防ぐためのシステム
権力分立、三権分立という言葉は、君も知っているだろう。小学校のときにも習う有名な言葉だね。
国会、内閣、裁判所と三角形の図を思い浮かべる人もいるだろう。
権力分立って何だろう?何のために権力を分けているのだろう?
権力というのは、放っておけば、拡大して、強くなっていく。そうすれば、結果として、恣意的な行使を行うようになり、人々の自由や財産、そして生命が奪われてしまうことになってしまう。
そこで、システムとして、権力の濫用・恣意的な行使をふせぐこと、権力をしっかりコントールできることが必要だ。
そのために、国民は憲法を定め、国家を縛ることにした。その目的は、国民の基本的人権を守るため、特に少数者の人権を守るためだった。これが「立憲主義」だ。
権力の濫用を防ぐために、もう一つ重要な憲法上のシステムがある。
それが権力自体を分けるという権力分立だ。
「権力分立」とは、国家権力を複数の機関に分けて、それらの機関を相互に抑制と均衡をとらせて、権力が一人の人(王様等)や一つの機関に集中しないようにして、権力の濫用・恣意的な行使を防ごうとする政治システムのことだ。
その究極の目的は、国民の自由を護ることにある。権力の濫用によって、国民の自由が奪われることになるからだ。
権力集中→権力濫用→国民の自由侵害 こういったことが、歴史上、繰り返されていた。 強い権力は、濫用を生み、そして国民の自由が侵害された。 国民の自由が侵害されている、あまり保障されていない国を思い浮かべてごらん。 きっと、強い権力をもっていることだろう。
そこで、国民の自由侵害を防ぐために、権力自体を分けて、相互にチェックさせることにした。
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権力分立の典型が、国家機関を「立法権」「行政権」「司法権」といった三権に分ける「三権分立」だ。
権力分立の考え方は、王の権限が強く、王が好き勝手にやっていたことに対して、王の権力を制限しようということを出発点にしている。
最初に権力分立を唱えたのは、イギリスのロックだ。
ロックは、立法権と行政権の二権の分立を唱え、立法権が行政権に優位に立つことを主張した。司法権の分離はでてきていない。
このロックの考え方を発展して「三権分立」の基礎となる考え方を提唱したのが、フランスのモンテスキューだ。
モンテスキューは「法の精神」の中で「すべて権力をもつ物はそれを濫用しがちである。彼は極限までその権力を用いる。権力の濫用をなしえぬようにするためには、権力が権力を抑制するよう事物を按配することが必要である」と述べた。そしてモンテスキューは、権力を抑制するしくみとして、「立法権」「行政権」、「司法権」にわけるとした。
モンテスキューの考え方を具現化したのが、フランスやアメリカだ。
1789年のフランス人権宣言は「権利の保障が確保されず、権力の分立が定められていない社会は、憲法を有しない」とされている。それほどまでに、「権力を分ける」ということが大事なことなのだ。
権力を一つにしておくと強大になるので、権力それ自体をわける。さらに、分けた権力をそれぞれチェックさせる
日本国憲法も権力をわけ、そして相互に抑制と均衡を図るというシステム、三権分立を採用している。
その目的は、国民の自由を保障することにあるんだ。
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