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こんにちは。
弁護士の神坪浩喜です。
借金問題を解決するために、最初の一歩は何をすればいいのでしょうか?
※前回のブログ「借金問題にお困りの方へ」をご覧下さい。
どんな問題でも、最初のステップは、現状把握です。
今の自分の状況がどのようなものかを確認することが必要です。
借金問題解決にあたっての現状把握は、「収入」「支出」「返済可能額」「約束返済額」となります。
順に見ていきましょう。
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ポイントは「収入」「生活費支出」「約束返済額」です。
「収入」は、実際に入ってくるお金です。
手取り収入です。児童手当等の行政からの支給金があれば、それも収入です。
収入についての把握は簡単でしょう。
「生活費支出」は、実際に生活のために出ていっているお金です。
家賃、食費、電気・ガス・水道といった光熱費、電話料金、衣類日用品、医療費、保険料、教育費、テレビやネットの受信料金、ガソリン代、交通費、趣味や娯楽費、交際費、外食費があるでしょう。
通帳から引き落とされているのであれば、その金額を、そうでなければレシートを確認して金額を書き出していきます。レシートをとっていないものであれば、記憶でもかまいません。
この作業は、「家計収支表」を作成する作業です。左側に収入の項目と金額、右側に支出項目と金額を記入していきます。
記載していくうちに、とくに支出について、こんなにかかっているのか、この項目の費用が家計を圧迫しているなと思うこともあるでしょう。
(家計収支表具体例)
収入科目 | 収入の金額 | 支出の科目 | 支出金額 |
給与 | 200,000 | 家賃 | 40,000 |
|
| 食費 | 30,000 |
|
| 光熱費 | 20,000 |
|
| ・・・・ |
|
計 | 200,000 | 計 | 150,000 |
次に毎月の「約束返済額」の確認です。
請求書や契約書があればそれをみながら、業者への借金総額と毎月の約束返済額を表にしてまとめていきます。
| 残額 | 毎月の約束返済額 |
A社 | 30万円 | 1万円 |
B社 | 20万円 | 5000円 |
C社 | 100万円 | 2万円 |
計 150万円 3万5000円
こんな感じです。
先の例では、収入20万円から支出15万円を差し引けば5万円のあまりがあるから、まだ良い方ですが、
「収入<生活費」と収入より生活費が大きい場合は、大変です。生活のためにどこからか不足分を補填しなければならない状況です。
典型的なのは、失業し無職となって全く収入がない場合。当然毎月赤字となります。
収入源を確保するか、生活費をとにかく切り詰める必要があります。
働く心身の状況であれば、なんとか仕事を探して、収入を得ていただきたいのですが、それもままならければ、親族の援助そして生活保護を考えていただきたいところです。
ここで安易に借り入れに頼ると、借金は急激に増えていくことでしょう。
さらに、「収入=生活費」の場合。この場合は、先の「収入<生活費支出」よりましではありますが、返済にまわせるお金がありません。
この場合、借金がなければ、何ら問題はないのですが、借金がある場合には、収入は全部生活費につかって余剰がでませんので、預貯金等がなければ借金返済に回すお金をどこからか用立てる必要があります。
簡単なのは、別のところから借りることなので、借りて返済をしがちになります。
結論をいえば
収入<生活費+約束返済額
の場合には、そのままでは、返済できませんから
別のところから用立てる必要があり、その多くは、別のところから借金をするということになります。
そうなると「約束返済額」がさらに増額していくことになり、
収入<生活費+約束返済額
の状況から、ますます抜け出せなくなってくるのです。
このような状況に陥った状態が「借金問題に困っている」という状況です。
では、困った状況を解決するためにどうすればよいでしょうか?
収入<生活費+約束返済額
となっている状態を
収入≧生活費+約束返済額
と変える必要があります。
もし収入が20万円、生活費が15万円、約束返済額が8万円という状態であれば、返済のために3万円が不足していますので、3万円の不足をどうにかするということになります。
数式をみればわかるとおり、変えられるところは、3つありますよね。
そう、「収入」「生活費」「約束返済額」です。
そこで、借金問題解決方法は、
1)収入を増やすこと
2)生活費を減らすこと
3)約束返済額を減らすこと
のどれか、あるいはその組み合わせになります。
弁護士による債務整理は、「3)約束返済額を減らすこと」に、手をいれていくことになります。
(つづく)
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