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「愛の本 他者との〈つながり〉を持て余すあなたへ2 
自分以外の人はすべて他者

平成31年2月10日(日)

こんにちは。

神坪浩喜です。

 

前回に引き続き菅野仁さんの本

「愛の本 他者との〈つながり〉を持て余すあなたへ」ちくま文庫

をご紹介したいと思います。

 

幸せの条件として、

①「自己充実をもたらす活動」

②「他者との交流」(「つながりそのものの歓び」と「他者からの承認」とからなる)

があり、

他者との交流が、なかなか難しいのだけれども、生きる味わいを持つためには

必要不可欠で、避けてはとおることができないということでした。

 

そして、菅野さんは、自分以外の人はすべて「他者」であり、

家族や身近な人でさえも、「他者」として違う存在と意識することが、

人とのつながりをつくる考え方としてポイントになるとおっしゃっています。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

自分以外の人間はすべて「他者」である。

 

自分の身近にいる人たち、友人や知人あるいは家族でさえ「他者」なのだ

そうとらえたほうがかえって親しい関係がうまく作れるのではないかというのがぼくの考えだ。

 

それはなぜか?

まず、他者であるということはなにより自分と相手は「違う」存在だ、ということを意識するということだ。

 

「自分のことをぜーんぶわかってくれるはずだ」

というところから出発して人とつながりを作ろうとすると、相手が思いどおりの理解や態度をとらなかったとき(つまり自分の期待がはずれたとき)、

「どうしてぼく(私)のことをわかってくれないんだ。こんなに身近なはずなのに!」

といった失望やいらだちに襲われたりする。

 

親子喧嘩や夫婦喧嘩の根っこには、こうした相手に対する「期待過剰」があるんじゃないかな?

 

適度な「距離感覚」を意識するということ

距離がなければ、逆に「親しさ」も感じられるはずはないんだ。

 

たとえ身近な人たちとのつながりであっても、自分にとって彼らが「他者」であるという意識や、自分と相手にとって心地よい距離とはどのようなものであるかということを「なんとなく」意識していることは、とても大事なポイントだと思う。

 

私が自分の欲求の実現を求めるのと同じように、相手も自己の欲求を追求する権利を有した「もう一人の主体」(これが「他者」という言葉の意味の核心だ)として相手の立場を認める

 

人々が「同じであること」に期待してつながりを作るよりは、「違っていること」を前提としながら、その異質性をベースのつながりや信頼を作っていく知恵と楽しさを求めていくことが、きっととても現実的な考え方なんだと思う。

 

他者との「距離感覚」、そして自分自身との「距離感覚」が大きなポイントになるのだと思う。

 

まず、「他者性」の感覚の大切さ、どんな親しい相手の中にも「他者性」を感じとり、その「他者性」をベースにした親しさを練り上げていくことが、人に対する過度の依存と過度の不信によって自分自身が傷つかないための知恵となる。

 

違う二人が歩み寄るプロセスを味わうことが「親しさ」の一番の醍醐味だし、そこに人間の豊かな「生の味わい」もまた体験できると思う。

 

「他者性の感覚」をベースにして、お互いの気持ちが通ったり、価値観の共有ができたりすることに「生のあじわい」を感じることの歓びに焦点をあててみたかったんだ。

 

      「愛の本 他者との〈つながり〉を持て余すあなたへ」より

           菅野仁著 たなか鮎子絵  ちくま文庫

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480435637/

 

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自分以外の人間はすべて「他者」である。

家族や親しい友人でさえも「他者」である。

 

そのような菅野さんの言葉を聞いて、

「え!家族も他者なの?」

と感じられる方も多いことでしょう。

 

でも、他者、すなわち、自分とは別個の独立した存在で何を考えているのかよくわからない存在、そして自分の気持ちも、わかってはもらえない存在というところをベースにして考えていく方が、あまり他者に対してイラッとしなくてすみますし、自分もまた傷つかない「幸せになる考え方」として合理的だと思います。

 

私が離婚の相談を受けながらよく感じるのは、

「なんで夫(妻)は、こんなこともわかってくれないの!」

といった不満が夫婦不和の根っこにあります。

 

それは、「(夫婦なんだから)これくらい、わかってくれて当然でしょう!」

という思いがあり、その期待が裏切られて怒っているのです。

 

夫婦や親子といった近い存在であればあるほど、自分と同じ考えを持つものと思い込んで、

「わかってくれるだろう」という期待値は高くなりがちです。

 

でも、夫婦であれ、親子であれ、別個独立の人格を持った存在なのです。

価値観、嗜好、何を大切に思っているのか、人それぞれなのですよね。

 

これを家族だからといって、「自分と同じ」と決めつけていると

相手が、自分の思ったように動いてくれないと、裏切られたような気持ちになってがっかりしたり、怒ったりしてしまうのです。

 

そこで、「親子でも夫婦でも異質な存在」と他者性を出発的に考えると、

「わかってくれて当然」といった過剰期待を手放すこでができます。

 

そして、異質な存在である、相手とどのように関係性を築いていこうか、

どのような言葉をかけていこうかと考えることができるようになります。

 

そうして、相手に声をかけ、自分の気持ちを相手に伝え、

相手の気持ちを言葉で受け取るやりとりを通じ、相手と温かなつながりをもてたときに、

私たちは、幸せを感じることができるのですよね。

 

もちろん、他者は、自分とは違う存在ですから、そう簡単に良好なつながりをつくることはできません。

急に距離を近づけようとすると、相手から避けられたり、壁を作られる可能性もあるわけです。

 

でも、他者は異質で、何を考えているのかわからない存在であるからこそ、つながりをもつことが、簡単ではないからこそ、私たちは他者と温かなつながりをもてたときに、幸せを感じることができるのですよね。

 

菅野さんがおっしゃるように

「違う二人が歩み寄るプロセスを味わうことが「親しさ」の一番の醍醐味だし、

そこに人間の豊かな「生の味わい」もまた体験できる」

まさに、そのとおりだと思います。

 

そして、他者意識をベースにするということは、

憲法が一番大切にする価値である「個人の尊重」、すなわち一人ひとりを独立の人格を有した人として大切にすること

につながる考え方でもあると思います。

 

ベストセラーとなった「友だち幻想」と同様に、いろいろな気づきを与えてくれる素敵な本だと思いますので、ぜひ読んでみてくださいね!

 

それでは、また。

 

 

「愛の本 他者との〈つながり〉を持て余すあなたへ」

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480435637/

 

※以前に書いた関連のお話です。

 

友だち幻想1 他者とのつながりを考える

http://www.ayame-law.jp/15262995326419

 

友だち幻想2 距離の感覚

http://www.ayame-law.jp/15275479611102

 

友だち幻想3 人生の苦味・うま味

http://www.ayame-law.jp/15364750686866

 

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