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こんにちは。
神坪浩喜です。
前回のお話では、夫婦間で、亀裂ができないように
溝が深くならないように、「相手に過度の期待をしないで、できるところを認め感謝できるといいと思いますよ」というお話をしました。
縁あって一緒になった夫婦が仲むつまじく幸せに助け合って、いたわり合って暮らせるということはありがたいことであり、幸せの一つの形ではあります。
でも、注意していただきたいのは、もし離婚に至ったとしても、不幸だと決まった訳ではないということです。
もちろん離婚は、大きな心理的なストレスがかかるもので、心を痛める方がほとんでしょう。
しかし、その時は、辛くても、離婚によって幸せの扉が開くことがることも、弁護士の仕事をして感じることです。(離婚をしたくて、新しい人生を歩みたくて、ご依頼を受けることが
よくあります)
もし、パートナーが、暴力や言葉の暴力で、個人の尊厳を傷つけ、人として扱わず、何かの手段として扱うような人であれば、そのような人とは、早く別れた方がいいでしょう。
一緒にいればいるだけ、自由が奪われ、心が傷つけられていくからです。
離婚といえば、どうしてもマイナスイメージがつきまといますが、理不尽な束縛から解放されたり、自由を得て、自分らしく生きることができたり、大きなストレスから解消されたりとプラスのこともあるのです。
日本の離婚制度では、お互いの合意があれば、離婚届にお互いがサインして、役所に届けるだけで、離婚が成立します(協議離婚)。
相手が離婚したくないというときには、まず離婚調停を申し立て、離婚調停でも相手が離婚をしたくないと拒否すれば、次は、離婚訴訟というステップを踏まなければなりません。
そして、離婚訴訟において離婚を認めてもらうには、不貞や悪意の遺棄、その他婚姻を継続しがたい重大な事由といった離婚事由の存在が必要です。
自分が離婚したくても、相手が離婚は嫌だ!と突っぱねられると離婚するためには、結構、頑張らなければならない訳ですね。
(単に一人になりたいとかでは、離婚事由にあたらず離婚できません)
もちろん、できることなら、お互いが生涯のパートナーとして選んだ相手とずっと仲むつまじく一緒に暮らせるのが理想だとは思います。
前回お話したように、良好な関係を維持するための「努力」も必要だと思います。
でも、常に結婚という形にこだわって、自らの幸せを犠牲にすることは本末転倒です。
人生の目的は、結婚を維持すること、離婚しないことではありません。
人生の目的は、あくまで幸せになること。幸せであること。
そして、自分らしく幸福を追求することだと思います。
ですから、夫婦で居続けるという選択が、かえって不幸になるのであれば、自分の尊厳を傷つけるのであれば、その夫婦関係は解消した方が、人生の目的にはかなうのです。
離婚した方がよいのです。
このブログを読まれている方には、もしかすると夫婦間で、すれ違って、あるいは傷つけあって、既に冷え込んだ関係の方もおられるかも知れませんね。
大変、お辛いことだと思います。
夫婦関係の解消ということになれば、財産関係の清算はもとより、子どものこと、離婚後の生活をどうしていくのか、仕事や暮らす場所等いろいろなことを決めていかなければなりません。
二人が築きあげたものがたくさんあるほど、リセットすることのストレスは大きくなるでしょう。
それでも、解消した方が、自分の幸せのために、いいこともあるのです。
一つの扉を閉めて、新しい扉を開けた方が、自分にとっても、相手にとってもいいこともあるのです。
弁護士の仕事をしてきて、離婚が成立して、ほっとして晴れやかな表情をされる方を何人も見てきました。
離婚をして、自由になって、いきいきと自分らしく幸せに生きられる方もたくさんおられます。
離婚をきっかけにして、自由になって、仕事や趣味に打ち込んだり、新しい友人ができたりといきいき暮らせるかも知れません。
自分を個人として尊重してくれる素敵なパートナーに出会えるかも知れません。
それにその後ずっと一人のままでも、誰かのために、時間や気をつかわないというおひとり様のよさもあるでしょう。
離婚というと、どうしても「失敗」というマイナスイメージがつきまといますが、けっして失敗ではないと思います。
だから、私からのお願いなのですが、もしも、あなたが離婚をされたとしても、これから離婚を考えているとしても、自分で「失敗」とラベルを貼らないようにしていただけないでしょうか。
ただ一つの事実があった。一つの経験をした。
そうニュートラルに受けとめていただけないでしょうか。
離婚は、大変なストレスがかかることで、悔しさや悲しさ、どうしてこうなっちゃったんだろう、相手が悪い、自分がダメなんだ・・・と打ちひしがれておられるかもしれませんね。
そのような感情は、当然のことで、しばらく落ち込んでいいと思います。
泣いてもいいと思います。
それは、本当にお辛いことだと思いますから。
でも、しばらく泣いた後には、こう自分に言い聞かせてみていただけませんか。
「一つの事実があった。それは一つの経験だった。でも、私は自由になった。これからは束縛されずに自分らしく生きることもできるんだ」と。
そして、離婚したことを、事実として捉え、失敗と評価しないようにしていただけないでしょうか。
決して、離婚や別れは「失敗」ではありません。
ましてや、離婚でこの先の人生が真っ暗になるという訳ではありません。
離婚は、とっても辛いことではありますが、離婚で幸せをあきらめる必要はないのです。
決してあきらめないでくださいね。
人生の目的は、幸せになることです。
「別れ」は、新しい出会いを導くために、幸せの扉を開くために必要な「別れ」だってあるのです。
その「別れ」があったからこそ、人生が大きく好転していくことさえあるのです。
あなたが、幸せになることをあきらめさえしなければ・・・。
それでは、また。
あなたが、ますます幸せでありますように!
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