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嫌われる勇気3-劣等感も変えられる

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平成26年3月23日(日)
 
こんにちは。
神坪浩喜です。
 
はやいもので3月も下旬ですね。まだ庭には雪も残っていますが、スノードロップやクロッカスも顔を出しました。
 
さて、引き続き「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健著タイヤモンド社)についてのお話です。
対人関係の悩みをなくすためには、まず「他者分離」そして自己受容にもとづく「共同体感覚」、他者を仲間とみて、他者への貢献感を持てるようにすることが大切だということでした。
 
人からどう見られるか、人がどう評価するか、ではなく、自分が、だれのどのような役に立ちたいのか、自分起点で考える自分が選択できる「受け止め方」や「行動」について考えるということでした。
 
今回は「劣等感」についてのお話です。
 
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「劣等感」は、私たちを苦しめます。
しかし、われわれを苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく、「主観的な解釈」なのです。
主観的な解釈は、自分の手で選択可能だということです。つまり、劣等感も変えることができるということです。
 
運命論、決定論、トラウマ論・・・私たちは過去に支配されている、何かによって決められているという考え方がありますが、アドラーは、それをとりません。「目的論」をとります。
目的論とは、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す、経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するという考え方です。過去に支配されない、感情に支配されない、人は変わることができる、という考え方です。
 
大切なのは何が与えらえているかではなく、与えられたものをどう使うかです。
確かに、与えらえるものは、決まっているかも知れません。
しかし、与えらえたものをどう使うかは、自分に委ねられているのです。
 
自分が不幸なのは、起きた出来事だけではなく、自らの手で「不幸」であることを選んでいるからかも知れません。
悲観的にものごとを考える、短所ばかりに目が行く、他者を競争相手、敵と考える・・・。
そのような考え方は、劣等感に悩み、他者とよい関係を築くことも難しくなります。
 
そんな「不幸」であることを選ぶ考え方、価値観は変えられないのでしょうか?
 
確かに、染みついた考え方、価値観を変えることはそう簡単なことではありません。
 
しかし、アドラーは、その考え方や価値観を選び直すことが可能だといいます。
変えられないのではありません。変えることはできると断言します。
 
そして、結構キツイこんなことを言っています。
 
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変わらないのは、あなたが変わらないことを選んでいるからだ。なぜならそれが「楽」だから。
もし自分の短所ばかりに目についてしまうとしたら、それはあなたが「自分を好きにならないでおこう」と決心しているからだ。
 
変わらない自分への言い訳をしてはいないだろうか。
「もしも○○だったら」と可能性のなかに生きてしまっていないか。
例えば、時間があったら、お金があったら等と言い訳していないか。
 
やらないのは「やればできる」という可能性を残しておきたいのだろう。
なぜなら、やってみてダメだったらダメなことが分かってしまう。自分の現実を突き付けられてしまう。
 
評価されること、否定されることが怖い。やらない理由は、誰もが簡単に見つけられるものだ。
 
「見かけの因果律」に支配されてはいないだろうか。
「見かけの因果律」とは、本来はなんの因果関係もないところに、あたかも重大な因果関係があるかのようの自らを説明し、納得させてしまうことだ。
例えば「学歴低いから成功できない」とか「AであるからBできない」と。
自らの劣等感をある主の言い訳にしはじめた状態に陥っていないか。不幸自慢をしてしまっていないか。
 
劣等感は、他者との比較において自らの価値判断に関わる言葉だが、対人関係の軸に「競争」があると、人は対人関係の悩みから逃れられず、不幸から逃れることができない。
競争や勝ち負けを意識すると、必然的に生まれてくるのが劣等感だ。いつの間にか、他者全般のことを、ひいては世界のことを「敵」だと見なすようになってしまう。
 
「幸せそうにしている他者を、心から祝福することができない」
それは、他者の幸福を「わたしの負け」であるかのようにとらえているから、祝福できないのだ。
「人々はわたしの仲間なのだ」と実感できていれば、世界の見え方はまったく違ったものになる。
 
自分の欠如を努力と成長を通じて補償しようとすることはいい。
しかし、欠如を、偽りの優越感で補償しようとすると不幸を選ぶことになる。
 
誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いていけばいい。
他者との比較ではなく、理想の自分との比較だ。
 
他者を仲間とみて、他者に貢献する生き方を選ぶことができれば、人生は大きく変わる。
 
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「変わらない自分(=チャレンジしない自分)への言い訳をしていないか」とか、私も身に覚えがあり、グサッときました。
 
この本、いろいろとイタタタタ・・・とキツイ言葉が並びます。
自分に自信がなく、自分嫌いの「青年」の気持ちがよく分かります。
他者のことをうらやましく思ったり、自分をダメだなあと思ってしまうのは、どうしようもないのでは?という気もします。
 
しかし、この本では、運命や環境に決定されずに、自分で選べる、コントロールできる、変えることができるといった主体的な生き方ができること、
幸せになることができること、だから前に歩いていこうと励ましてくれます。
勇気づけてくれます。
 
運命や環境は、時にどうしようもなく、どうしてこんな辛い目にあわなければならないんだろうと、運命を恨みたくこともあるでしょう。
 
それでも、人は、主体的に生きることができる。選ぶことができる。
幸せになることができる。
 
自分の人生のハンドルを自分で握るのか、それとも誰かにまかせてしまうのか?
 
この本を読んで、そんなことが問われているような気がしました。
 
それでは、また。
あなたが幸せでありますように!

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