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平成21年10月6日(火)
こんにちは。
神坪浩喜です。
前回のブログで、「頂きはどこにある?」(スペンサー・ジョンソン著)という本を紹介しました。
順境を山、逆境を谷に例えて、「山と谷の対処法」、仕事と人生における良い時期と悪い時期をどのように捉え、生きるとよいのかの物語です。
順境の時は、つい実際の事実よりよく物事を見てしまいがちになること、傲慢になって、それが谷へ落ちてしまう原因になるということでした。
ですから、心の持ち方として、過大視していないか事実を冷静に見ること、そして意識的に「感謝」と「謙虚」な気持ちを持つようにすることが大切だというお話をしました。
今回は、逆境の時の心の持ち方についてです。
何をやってもうまくいかない、そんな時期ってありますよね。
トンネルの中、暗闇の中。
そんな時、とても不安になります。
ずっとこんな時期が続くのではないか、いやもっと今より状況は悪くなっていくのではないか
とそんな気になったりします。
順境の時は、実際の事実よりよく見てしまいがちということでした。
逆に、逆境の時は、実際の事実より、悪く見てしまいがちです。
悲観的に事実をとらえがちです。実際の事実を、必要以上に深刻に捉えてしまいがちです。
逆境の時は、物事を実際より悪く思いがちで、悲観的になる引力が働いているのです。
そして悲しい気持ち、落ち込んだ気持ちを、増幅させてしまいます。
「私ってダメね。」
「どうせ私なんて。」
こうして、自己嫌悪に陥り、自分をいたずらに傷つけていく。
あるいは
自分を正当化し、運や人、環境のせいにすることもあります。
「どうしてあの人は、ああなんだろう。」
「どうして私ばかり、いつも貧乏くじなんだろう。」
運や人・環境のせいばかりにしてしまうとそこで成長は閉ざされます。
嫉妬や恨みの気持ちを持つと心も穏やかではありません。
誰かを「許せない」と責める気持ちは、自分自身の心を傷つけてしまいます。
事実を深刻に捉え、悲観的な感情を増幅させていくと、その逆境が、泥沼化していくおそれがあります。なかなか逆境から抜け出せなくなってしまいます。
逆境を抜け出すには、自らの「建設的な行動」しかないのですが、不安な気持ち、絶望的な気持ちに心を支配されると立ちすくんで行動を起こすことができません。
また、運や人のせいばかりにしていると、運や人を恨むばかりで、自分は行動しないことを選んでそこに留まってしまいます。
では、逆境の時、どういう心の持ち方をすればよいのでしょうか?
逆境の時も順境の時と同じく、事実がありのまま見えにくくなるということですから、まずは、順境の時と、同じように心をニュートラルにして、事実を冷静に捉えることです。
必要以上に、悪く悲観的に捉えないよう意識して、事実をいろいろな角度から検証することです。
谷は、ずっと続くわけではありません。
トンネルも、夜もずっと続くわけではありません。
必ずや出口があり、夜明けがやってきます。
今、自分がおかれている客観的な状況はどのようなものでしょうか?
ありのままの事実は、どんな事実ですか?
必要以上に、悲観的に捉えていませんか?
もしかすると自分をいたずらに悲劇の主人公にしてしまったりしていませんか?
冷静に、いろいろな角度から眺めて見ましょう。
いまどんな事実が起きているのか、紙に書き出してみましょう。
誰か、信頼できる人に話を聞いてもらってもいいかも知れません。
そして、どうすればこの状況を打開できるか、改善できるか考えてみます。
信頼できる人がいれば、その人と一緒に考えてみましょう。
具体的にどのような行動を起こせばよいでしょうか。
まず、最初の一歩はどんな行動でしょうか。
その改善策を考えるとき、逆境に至った原因の中にヒントが隠されていることが多かったりします。逆境の中の、利点を探します。
この逆境から、何が学べるのだろうかと問いかけます。
それは、順境の時に、慢心に陥って、反省や準備を怠ったからかも知れません。
部下や同僚のアドバイスに耳を傾けなかったからかも知れません。
危機管理対策を怠ったからかも知れません。
そこで、二度と同じ過ちをしないための防止策をうったり、状況を打開するための改善策をうってみます。
逆境は、あなたに何かを気づいて欲しくて起きているのかも知れません。
逆境という事実を通じて、あなたに大切なメッセージを送っているのかも知れません。
谷の苦しみは、それまで無視してきた真実に気づかせてくれるものかも知れません。
以前、起きることには必ず意味があるというお話をしました。
逆境の時に、いたずらに深刻にならずに、正面から事実を向き合い、打開や改善の行動を起こすことで、植物が地中に根を伸ばすように、目に見えないところで、心の芯を太くしているような気がします。
人により深く優しくなれたりします。
逆境の時というのは、辛い時期ですが、人としての成長の側面からすると、恵まれている時期なのかもしれません。
もちろん逆境には、さまざまなものがあります。
病気、事故、失業、愛する人を失うこと、信じていた人から裏切られること
自分の力ではどうにもならないものもあったりします。
運命を責めたくなることだってあるでしょう。
しばらく、一人っきりになって静かに悲しみを感じることも必要でしょう。
でも、人というのは素晴らしいものです。
そんな辛い出来事に対しても事実を冷静に受けとめ、そのような事実から大切なことを学び
さらにはその経験を生かして誰か他人の役に立とうとする方もいらっしゃいます。
あなたの辛い体験、逆境はあなたにとって、あなた以外の誰かにとって何か役に立つものなのかも知れません。
そして、あなたに、その辛い体験があったからこそ救える誰かがいるのかも知れません。
逆境を生かすことができる心の構え。
それが持てると人生はさらに素晴らしいものとなるのではないでしょうか。
私自身、まだまだなので、かかる心の構えを、持てるようになりたいと思っています。
それでは、また。
あなたが、幸せでありますように!
※関連のお話です。
起きることには意味がある
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