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正見(しょうけん)-正しいものの見方

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平成23年9月19日(月)

 

こんにちは。

神坪浩喜です。

9月も半ばを過ぎましたが、昨日の日中は真夏のような暑さでした。
それでも、朝晩は、虫の鳴き声が心地よいです。

マリの散歩道には、萩の花も咲いていましたよ。

 

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さて、先週末に書店をぶらついていましたら、
NHK教育テレビの100分de名著のテキスト「ブッダ 真理のことば」佐々木閑著
という本が目にとまって、面白そうなので買って読んでみました。


読んでみて「なるほど~。さすがお釈迦様!」と感心したのでした(笑)


テレビの方も第1回を見てみましたが勉強になりました。


仏教というと、仏像があってそれを拝んだり、念仏をとなえたりするイメージがあるのですが、
ブッダの教えそのものは、仏像を拝んだり、念仏をとなえていれば大丈夫のようなこととは全然言っていません。

『自分の救済者は自分自身である。他の誰が救ってくれようか。自分を正しく制御してはじめて、人は得難い救済者を手に入れるのだ。」
(ダンマパダ160)

というように、ブッダは「自分で何とかせよ」「自分を正しくコントロールせよ」とビシビシ厳しい方なんですね。

でも逆に、何かにすがらなくても、救世主が現れなくても、白馬の王子さまがやってこなくても(笑)
「自分で何とかなる」「自らで切り拓くことができる」
ということですから、自分次第ということで、希望が持てていいのかも知れません。


テキストには、読みながらいろいろと線を引きましたが、その一つに「正見」-正しいものの見方、というところに線を引きました。

正見は、人がその苦しみを取り除くため=煩悩をなくすための八つの道(八正道-はっしょうどう)
に、まず最初にくるものです。

一番  正見(正しいものの見方)
二番  正思惟(しょうしゆい-正見にもとづいた正しい考えをもつこと)
三番  正語(しょうご-正見にもとづいた正しい言葉を語る)
四番  正業(しょうごう-正見にもとづいた正しい行いをする)
五番  正命(しょうみょう-正見にもとづいた正しい生活を送る)
六番  正精進(しょうしょうじん-正見にもとづいた正しい努力をする)
七番  正念(しょうねん-正見にもとづいた正しい自覚をする)
八番  正定(しょうじょう-正見にもとづいた正しい瞑想をする)

二番の「正思惟」から八番「正定」まで、いずれも「正見にもとづいた○○」というように、

「正見」が基礎にあり、大前提であり、これができないと他のいずれの行いもできなくなる煩悩をなくす道の要諦です。


正見とは、自分中心の誤った見方を捨て、この世の有り様を客観的に合理的みることが大切であること
人は、ついこの世に起こっているものごとを自分の都合でねじ曲げてとらえてしまいがちで、
なかなか現実をありのままに正しく認識することができないことを言っています。 


人は誰もが、自分自身のフィルターを通して、この世の中を認識しているのですが、
それがあたかも客観的に見ている、他の人も同じように見ていると思いがちです。

今までの経験、親から受けた影響、自分の興味や価値観をベースに、見るものとそうでないものを選択し、見たもののうち自分にとって重要なものとそうでないものを選択し、
認識した情報から自分の価値観を通して、どういう意味があるのかを判断していきます。

「自分フィルター」からは離れようがないのです。そして、その「自分フィルター」は人それぞれで違うものです。

ですから、自分が見ているようには、人は見ているとは限らないし、自分が感じているようには、人が感じているとは限らず、むしろ食い違っているのが普通なのです。

ところが、人は、自分が見ていること、自分が感じていることが、当然のことであり、それがあたかも「客観的なもの」と思い込んでしまいがちなのですよね。
そこで、お互いに相手の考えを理解できずに、自分の考えを見直すことができずに押しつけあって、紛争が生じてしまったり、紛争がこじれてしまうのでしょう。


究極的には、「客観的にみること」は、おおよそ不可能なことかも知れません。
ですが、いろいろな角度から、ものごとを捉えることで、「客観的なものの見方」に近づくことは可能です。


そして、自分は客観的に見てはいないことを自覚して、できるだけ客観的に物事を見ようと意識するだけでも、ものの見え方は、グッと変わってくるものです。

「おお、こんなものの見方、考え方があるのか!」と今まで見えなかったものが、目に飛び込んでくるはずです。


そうすれば、相手や他者のものの見方も一定の理解ができるようになり、お互いにとっていい解決法を考え、いたずらにお互いを傷つけあったりすることも減っていくことでしょう。
自らの人生における判断においても、より適切な判断ができるようになると思います。


私自身も、正直に言えば、まだまだ物事を客観的に見ることがなかなができていません。


ですが、「自分は客観的に見てはいないこと」を自覚すること、
だからこそ「客観的に見ようと心がけること」によって、視界は、以前より随分開けてきたような気がしています。
生きやすくなってきた気がするのです。


このことは私が「法教育」で、お伝えしたいところにもつながるところです


自分のものの見方や尊敬する偉い先生が言っているものの見方についても
尊重し、大切にしつつも、心のどこかで「間違っているかも知れない」、
少なくとも、今の判断として私や先生はこう判断しているが「それも絶対ではない」
という留保を付けておくことが、大事なんだと思います。


そういう留保を付けておきながら、相手に考えを述べ、相手の意見を聞いて
自分の考えをいつでも柔軟に再構築できるようにしておくこと。


そうすることで、自分が、自分らしく生きることができるようになり、他者と温かくつながりやすくなる、温かな人と人とのつながりができやすくなるのではないかと思っています。


お釈迦さまがいうとおり、苦しみを消し、幸せに生きるために、まず大切なことは
「自分はものごとを必ずしも客観的には見ていない」ことに気づくこと
その上で「ものごとを客観的に見ようと努力すること」なんですよね。


私も幸せに生きるために、「正見」をもっと意識して過ごしてみようと思います。

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※関連のお話です。
何かを大切に思う気持ちに違いはないこと

その前提事実は本当に正しいのかな?

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いきなり何なのですが、結婚というものは、ある意味「修行」なのかも知れません。


私は、客観的にものごとを見る「正見」を身につけるための実にありがたい修行のような気がしてきました。


生まれ育った環境も、何が好きかも、経験してきたことも、価値観も違う男女が、一つ屋根の下で一緒に暮らすというのは、
「えっ、そういうものの見方、考え方もあるのか!」と否が応でも気がつかされるものです。


そういう修行の中で、いろいろと「ものの見方、考え方」が鍛えられるわけです。


私も、もうそろそろ、「妻のものの見方、考え方」を習得して、危険回避できてもいいはずなのに
私の学習能力が乏しいのか、未だに
「うそ~!こんなところに地雷が埋まっていたなんて!」
と妻の怒りにおののくとともに、自分の未熟さを思い知らされるのでした・・・。


あ~まだまだ「修行」が足りません・・・・(泣)。

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それでは、また。

 

あなたが、ますます幸せでありますように!

 

被災地が一日も早く復興しますように!

読まれた方から、とてもわかりやすい!と好評いただいております。

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