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平成25年3月3日(日)
こんにちは。
神坪浩喜です。
今日は、桃の節句、ひなまつりですね。
私の家では、ガラスケース入りのひな人形を飾っていますが、「震災のとき、片付けていてよかったね」と妻が言っていました。もし3月11日までに片付けていなかったら、きっとガラスが割れて壊れていたことでしょう。
早いもので、あの時からもうすぐ2年なのですね・・・。
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信頼していた誰かに裏切られる、人格を否定する言動をされた…。
普通「許せない!」と思いますよね。「仕返しをしてやる」と思うかも知れません。
確かにそれはある程度は仕方がないことです。よほどひどいことなのでしょう、でも・・・
何度も何度も、そんな相手のことを考えてしまうことは、もったいないことです。
思い出すたびに嫌な気持ちになりますし、今の大切な時間とエネルギーを使ってしまいます。
出来事と自分の感情、行動の選択にはスペースがあります。
出来事=不幸という訳ではありません。
出来事に対する反応もまた人それぞれで、自分に選択が委ねられています。
そして辛い出来事を何度も何度も思い出して何度も辛い気持ちになる人もいれば、早く立ち直って前向きに生きる方もおられます。さらにそれを成長の糧にされる方もいらっしゃいます。
辛い過去、理不尽なことをされた過去とどう向き合えばいいのでしょうか。
「明けない夜はない」(石井希尚著・ディズカヴァー)で石井さんはこうおっしゃっています。
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過去のことは水に流すしかないし、許してあげるしかない。
過去は、それがいやなことであっても、乗り越えて、前に進むしかない。
過去は絶対に変わらない。変わらない過去について、いくら考えても絶対に何も変わらない。
「どうして!」「なんで!」といくら言っても、何も変わらない。
それどころか、言えば言うほど、怒りややり場のない感情に支配されて、自分をむしばみ、自分にとってメリットは何ひとつない。
過去の傷をなかなか手放せない、許してあげられない人、常に相手がしたことばかりを考えている人は、過去を思い出し、過去について考えることを楽しんでいるのだ。
楽しんでいなければ、やめなさい。
やめられないのは、楽しいからだ。それを捨てるのがいやなのだ。
相手の過失を考えつづけて、それを言い続けたい。
ほんとうにいやなら、やめられるはずだ。
いやなことに時間を取られるのは、それこそいやではないか。
いやなことを意識しつづけるのは、ばかばかしいではないか。
あなたが、相手の行為を思い出すたびに抱く否定的感情を、そのまま放任しておくと、それは、あなたのなかで、確実に悪意となって育っていく。
あなたに危害を加えたその人が不幸になることを考えたら、きっとあなたはうれしいはずだ。
その人の人生で何か問題が起これば、自業自得だと思うだろう。
「ざまあみろ!」と思うのだ。「自分にこんなことをしたから罰が当たったんだ!」と思うかも知れない。
相手の不幸は、あなたの喜びだ。これを悪意と言わずしてなんだろうか。
あなたは悪意と親しくしていることになるのだ。
・・・
感情はコントロールできる。
あなたが選ばなければ、怒りの感情は出てこないのだ。
(「明けない夜はない」石井希尚著・ディズカヴァーより)
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辛い思いをしている人に「過去について考えていることを楽しんでいる」「悪意と親しくしている」だなんて、キツいですね。
「喝!」といった叱咤系のお話で、私自身、とても痛かったのですが、冷静に考えるとそのとおりだと思います。
確かに、いつまでも忘れられない傷や怒りを持つのなら、よほど相手の行為は酷いものだったのでしょう。
もちろん必要があればきちんと法的な責任はとってもらいましょう。
でも、そんな相手のために、何度も辛いことを思い出して、今の自分を不幸にしなくてもいいのですよね。
そんな相手のために、今の自分を不幸にするなんてもったいないことです。
過去は過ぎ去りました。過去はどこにもありません。
辛い過去にしがみついて生きることも、今を生きることも自分の自由なのです。
今を生きることを選んでもいいのですよ。
過去を思い出すのは、楽しい思い出や未来への教訓を得るためだけにしておけるといいですね。
それでは、また。
あなたが幸せでありますように。
※関連のお話です。
雪が少し残っている庭の片すみに、スノードロップ(待雪草)が顔を出しました。
スノードロップを見ると春が近づいて来ていることを感じます。
スノードロップの花言葉は「希望」。
今は寒くて辛くても、もうすぐ暖かい春がやってくる。だから「希望」を捨てないで・・・
ということなのでしょうね。
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