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平成25年5月11日(土)
こんにちは。
神坪浩喜です。
仕事や家庭で、思い通りにならないことってありますよね。
夫(妻)が、些細なことで、文句をいったり、上司が、自分を感情的に怒ってばかりで、評価してくれなかったり・・。
もしかすると、この春から、理不尽な上司のもとで働くことになった方もおられるかも知れません。
ミスは、部下のせいにして、部下の提案に耳を傾けず、また機嫌が悪いと部下にあたる・・・。
大変なことだと思います。
特に初めて社会人になって、そんな上司のもとで働くことになった場合、社会に出ることに夢や希望をもっていた分
「あ~こんなはずじゃなかった」と思われていることでしょう。
そんなとき、イライラや不満な気持ちになって、それをそのまま相手にぶつけてしまうとさらに険悪なムードになってしまいますし、鬱々とためてしまうと、自分の心を痛めてしまいます。
できれば、イライラや不満といったネガティブな感情が出てくることは、ある程度は仕方がないにしても、できるだけ小さなものに止めておけるといいですよね。
その酷い上司がいなくなったり、困った性格を変えてもらえれば、問題は解決しそうですが、そうもいきません。
確かに、その上司は、酷い人なのかも知れません。でも、イライラや不満といった自分の感情は、あくまで自分の頭、脳の中で起きて感じていることです。
酷い上司であっても、自分の中で、なるべく心が平穏でいられる受け止め方を選択することもできるのです。
(もちろん、あなたの人格を侵害する場合には、信頼できる誰かに相談してくださいね)
心穏やかでいられるために、どうすればいいのでしょうか?
こんなことを書いてある本に出会いました。
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心の穏やかさとは、自分を取り巻く社会・環境やその変化を受け容れる心があるということです。
それを可能にするのは、自分が人生で最善を尽くしているという自信です。
感情の乱れの多くは、他者との関係から生じます。
他者の言動が、自分の考え方や物事のあるべき筋道にそぐわないとき、怒りやいらだちの負の感情が生まれるのです。
しかし、相手の言動が自分にとってどんなに理不尽きわまりないものであっても、相手の立場になれば、そこには、相手にとっての合理的な理由が存在しているのです。それは受け入れなければなりません。
他者の自由意思を認めることこそが、自身が穏やかでいるための基本です。
他者との間にトラブルが起きたとき、「どうして」と考えてはいけません。
「どうして」を考え始めると、イライラが募り、怒りや不安が増幅します。
他者は思いどおりにはならないものです。
自分の思いを他者に押しつけるのは不毛なことです。
他者が何を言ってきても、それはその人の考え方なので仕方がありません。
相手がどのように物事を考えようと、それはその人の自由です。
いちいち「どうして」という言葉を返さずに、「なるほど」と受け入れればいいのです。
他者の言動を「なるほど」と受け入れるのは、他者のためではありません。
あくまで自分の内側の穏やかさを維持するためなのです。
理不尽さの背後には、その人の合理的な理由があります。
不安、嫉妬、自己保身・・・
人にはそれぞれの信念や価値観があります。
その人の行動の是非を決めつける前に、その部分を理解できれば、不毛な対立を避けることができるのです。
「時間に支配されない人生」ジョン・キム著 幻冬舎
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なるほど。
嫉妬や自己保身という動機でさえ、相手にとっては合理的な理由だとするところに、「えっ!」と思いましたが、確かに、理不尽なことでも、相手にとっては合理的な理由であると思うと、それはそれで仕方がないかもという気になって、ラクになります。
相手には、相手がどのように考えるかの自由がある。
人には、それぞれの価値観がある。
それを、どうこうしようとしない。「おかしい、理不尽だ」と裁かない。変えようとしない。
他方で、自分には、自分がどのように考えるかの自由がある。受け止め方は自分の自由である。
理不尽だと思う相手を目の前にして、自分の心を、相手への不満やイライラで満たすのではなく、相手がどうであれ、平穏を維持することもできるのですね。
相手へに対して「○○すべき」「○○でなければならない」という期待を手放し、心を自由にしていると、相手への不満や怒りが、鎮まります。
さらに心を自由にしていると、理不尽なことをする相手の心の底にある悲しみや不安、痛みが見えてきます。
その悲しみや不安、痛みを理解すると、相手に対する感情が変わってきます。
「この人もこの人なりにがんばっているんだ」
「この人もこんな心の痛みをかかえているのだ・・・」
心を自由にしていると、冷静に物事を判断し、適切な行動を選択できそうです。
そして、相手とうまく距離をとり、共感のかけ橋をかけることだってできるかも知れません。
そうなったら、素晴らしいことですよね。
なかなか難しいことですが、そんなことができる人って、人としての奥行き、深みがあって、素敵だなと思います。
それでは、また。
あなたが、心穏やかでいられますように!
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