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人を人として大切にする-個人の尊重

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平成21年3月5日(木)

 

皆さん、こんにちは。

神坪浩喜です。


3月に入り、ひな祭りも終わりました。
桜のつぼみもふくらみ始めています
春が近づいてきましたね。

さて、皆さん、日本国憲法の条文(全部で103条あります)
の中で、最も核心となる条文は、何条だと思いますか?



六法をお持ちのかたは、少し日本国憲法の条文を眺めて考えてみてくださいね。
 

 

 

9条?



多くの方が、9条をあげるかと思います。

でも、違います。



確かに、日本国憲法の中で一番有名な条文といえば、
平和主義の9条でしょう。

9条は、世界に類のない日本国憲法の個性を示す大切な条文ですが、
憲法の核心の核心は、9条ではありません。


では、何条でしょうか?








答えは、13条、そしてこの条文の中の一文です。




「すべて国民は、個人として尊重される。」




この一言に、憲法の理念が凝縮されています。


「個人の尊重」「個人の尊厳」という言葉は、
皆さんもきっと聞いたことがあるかと思います。


では、「個人の尊重」って、一体どんな意味なのでしょう。

個人として尊重されるってどうしてそんなことを憲法は、
核心として掲げたのでしょうか?


「個人の尊重」というのは、
人を、モノではなく、機械ではなく、
一人の人間として、一人の人格をもった存在として、
尊重する、大切にするということを意味します。



一人ひとりの人間を無条件に大切にするということです。


身分や生まれた地域、性別、信仰にかかわらず、
人として大切にするということです。


「誰が」大切にするということでしょうか?

大切にするという主体、主語は誰なのでしょうか?



会社?

夫?

気にくわない上司?

友人?

隣のうるさい人?



違います。


以前、
「憲法と法律って同じようなもの?」

「憲法が国家を縛る?-立憲主義の話」


でお話しましたが、



憲法は、国家に対して向けられたものでしたよね。


ですから、第一義的には、国家に対して、

「一人ひとりの人間を人として大切にしなよ。」

 

と言っている訳です。



主体は「国家」です。



人は、皆違います。
私と同じ人はいませんし、あなたと同じ人はいません。
あなたは、唯一無二の存在として「代わり」のきかない「かけがえのない」存在です。


あなたのお父さん、お母さんにとって、
あなたは、「かけがえのない子」であり、

あなたが、親ならば、あなたは、
お子さんにとって「かけがえのない親」ですよね。


あなたの「代わり」はいないのです。
そして、あなたと同じように
どんな人も、その人の「代わり」はいないのです。


みんな、かけがえのない人。


国家は、かつて、一人ひとりの人間を人として大切にしないことがありました。

国家のために、国家の利益のために、人を駒のように扱った時代がありました。


国家、当時の権力を持つ者にとって、
好ましくない意見を言う人を、
一人の人間として扱わないことがありました。

そして、国家は、社会秩序や公の名のもとに

ときに一人ひとりを大切にしないということを

しがちな性質があります。 

 


ですから、そんなことがないように


「国家よ、一人ひとりの人間を人として、大切にしなよ。」


と憲法は、国家に命令をしているのです。



「すべて国民は、個人として尊重される」の「すべて」もポイントです。


国家が気に入ったもの、国家に文句を言わないものは、尊重するけれど、
国家に文句を言うようなうるさい奴は、尊重しないといったことはダメだよ
といっている訳です。


すべての人は、「例外なく」一人の人格をもった存在として
国家から尊重される。



それが、憲法の核心です。



皆さんは、学校で習った憲法の三原則って、憶えていますか?





平和主義



基本的人権の尊重



国民主権・民主主義



でしたね。



もちろん、これらは憲法の重要な原理原則なのですが、



その根っこは「個人の尊重」「個人の尊厳」なんですよ!



個人の尊重を確保するために、一人ひとりが、
ひとりの人間として大切にされるために、
ということが、根本中の根本、核心中の核心なのです。


個人の尊厳確保のための
平和主義であり、人権リストであり、民主主義なのです。



今回は、個人の尊重が、憲法の核心であり、
国家にむけられたものであることを押さえてくださいね。



その上でなのですが、


憲法の理念である



「一人ひとりを、かけがえのない大切な存在として大切にする」

というのは、国家ではなく、自分自身に置きかえても大切なことだと
私は思っています。





目の前の人を、一人の人間として大切にする。





多くの人が、それを心がけると温かい社会になりそうですよね!



そうなるといいなあ。




それでは、また。

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