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夫婦の溝が深まる前に

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平成21年11月28日(土)



皆さん、こんにちは。

神坪浩喜です。


青葉通沿いを歩いていると 
ケヤキの落ち葉がはらはらと舞い落ちています。
晩翠通りの銀杏の葉っぱもすっかり黄色くなりました。

11月も残りわずかですね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


さて、ここ数回、捨て身技のような私たち夫婦の話をしてきました。


このブログをご覧になっている方には、現在、夫婦仲がうまくいっている方もいれば
そうでない方、さらに別居中や、離婚を考えている方もおられるかも知れませんね。
 

私は、どちらの夫婦も仲むつまじく幸せであるように願うのですが、
弁護士の仕事をして、離婚事件を扱うことも多いので、
一定のラインをこえて、もう既に修復不可能になっている場合には、
早く夫婦関係を解消して次の人生のステップに進んだ方が
よい場合があることも分かります。


溝がまだ浅いうちならば、自分の考えや行動を変えることで、

修復可能な場合もありますが、相手との関係から、自分がどう努力しても

修復ができない場合もあります。


また暴力を振るったり、あなたの個人の尊厳を傷つけてくるような
相手ならば、なるべく早いうちに別れてしまった方がよいでしょう。


そして、相手が別れてくれないのであれば、早めに弁護士に相談してください。



とはいえ、ちょっと相手が気に入らなくなった、
夫婦喧嘩したからといって、
すぐに「性格の不一致だ!」と離婚へ動いてしまうこと
はお勧めいたしません。



もともと夫婦の性格は一致していないのですから。


夫婦といえども、違う人格を持った人間なのです。
価値観も考え方、嗜好も違います。
生きてきた歴史もつながってきた人々も違うのです。


一緒に暮らしていると、
もともとお互いが違うことを忘れてしまって、
当然自分が思っているようにパートナーも思っていると考え、
さらに自らの価値観や期待を押しつけてしまうと溝が生まれてくるのです。


「○○するのが当然でしょ!」

「○○しないのが常識でしょ!」

「何でそんな当たり前のことができないの!」

と、お互いに、「当然」「常識」「当たり前」といった言葉が出てきて、

相手を責め、裁いてしまいます。


そうして、夫婦の溝は深くなっていく。


夫婦の溝は、いきなり深くなるのではなく、
少しずつ深くなっていくものですから、
傷が浅いうちにその都度修復を図ることが大切です。


愛情の維持には日々のメンテナンスが必要だと思います。


植物を育てるように、
日々相手に、愛情の水を注ぐことを怠らないにしないと、愛は枯れてしまうのです。


常に、相手の幸せカップから、水をくみ出さないこと、
そしてカップに水を注ぐことをお互いに意識することが必要なんだと思います。



では、夫婦の溝ができたとき、溝が深まってしまったとき、
一体どうすればいいのでしょうか?




当たり前のことですが、まずは夫婦間でよく話し合うこと。



なぜなら、二人の溝は、お互いの価値観や考え方が違うことから
発生するものですから、相手の価値観、考えを知ることが大前提になるのです。


そして、価値観や考えとお互いに知るためには、自分の価値観を言葉で伝え、
相手の価値観について相手の話を聞くしかありません。



二人の性格や価値観が違うことを前提として、相手の考えを知り、
自分の考えを相手に伝えるために、相手の言葉に耳を傾け、
自分の気持ちを相手に伝えるのです。



そして心の眼で、相手の悲しみや不安を見てみましょう。
相手が心の底で、感じている感情を理解しようとしてみましょう。

それができると、相手の困った行動の背景にある相手の悲しみが見え
それまで許せないと思っていた相手を許すことができるかも知れません。



そして話し合う際には「冷静に」話し合うこと。


どうしても感情的になりやすいので、意識して「冷静に」話し合うことです。
(お互いに感情が高ぶっているときには、決して話し合わないでください)
 


自分が感じている悲しさや淋しさ、不安を
「落ち着いて」パートナーに伝えてください。


そこでの注意点は、

「あなたが○○してよ!」

「あなたは○○してくれない!」

「あなたが○○する(しない)のがダメ!」

等と相手を責めたり、裁いたりしないようにすることです。



「あなたが○○」と相手(YOU)が主語となる表現は避けてください。



「あなたが」に続く言葉は、自然と相手を攻撃する言葉、
相手に変化を要求する言葉になってしまいます。


責めたりすると、相手も、きっとあなたの「○○が悪い」と反撃し、
ほぼ間違いなく喧嘩になるからです。


人は、人から「変われ」といわれるとかえって
変わりたくなくなるものなのです。


あなたも、相手から「お前が変われ」といわれたら変わりたくありませんよね。
「そちらこそ先に変わってよ」と、きっと思うはずです。

怒りをぶつければ、怒りが返ってきます。



仮に怒りが返ってこず、相手が黙ってしまったとしても
相手のあなたへの信頼や愛情はますます壊れていっています。
 


「あなた」を主語にするのではなく「私」「自分」と「I」を主語として、
あなたの心の底にある気持ち(淋しい、悲しい、不安)を素直に伝えてみましょう。


「私は、あなたが仕事ばかりに夢中で私のことに無関心で淋しい」

「私はあなたが浮気をしているのが悲しい」


そういった「私」を主語とした一人称から語られる言葉は、
相手を責める言葉、変えようとする言葉ではないので、
相手の心に届きやすくなる、結論として相手の変化を促しやすくなると思います。


話をしていてうまく伝えられない、
あるいはどうしても感情的になってしまうという場合には、
手紙を書くというやり方もあります。


紙に自分の思いを言葉にあらわしていくと、
自分自身の気持ちが整理できることもあります。


手紙を書く場合でも、相手を責めるのではなく、
怒りや不平不満をぶつけるのではなく、あなたの淋しさ、
不安、悲しさを伝えるようにしましょう。


冷静に考えてみて、自分の側に何か少しでも過ちがあることに気づいたならば

(よく考えると大抵、自分の側にも何らかの原因があることが多いでしょう)


勇気を出して、パートナーに「ごめんね」と伝えてみて下さい。

 

「ごめんね」は、愛を示す強力な言葉です。

 

この言葉を先に伝えることには、どこか負けたような気がして

相当抵抗があるかもしれませんが、相手の心を動かし、関係を修復するという

目的達成のためには、最強最良の言葉なのです。

 

 

 

目的は、仲直りすること、二人の愛を取り戻すこと。

相手に対して自分の正しさを証明したり、相手を説得したり、

ましてや相手を打ち負かすのが目的ではありません。

 

そして傷ついた二人の関係を癒し、愛を取り戻すための

最強の言葉が「ごめんね」なんだと思います。

(だから、私も、優しい妻が鬼や夜叉に変貌したときは、さっさと「ごめんね」と

いうようにしています。)



もし、あなたがパートナーと別れたいと思ったたとしても
その相手、もともとは、あなたが一生伴侶となること誓い選択した相手なのです。
結婚した時には、「この人ならばと」一緒になった相手なのです。



そんな相手に、別れを決めてしまう前に、
自分の本当の気持ちを心からを伝え、
相手の心の声に耳を傾けてみてのもいいのではないでしょうか。



恥ずかしがらずに、あなたの心の底にある、悲しみや寂しさ、
相手への愛しさ、そして「ごめんね」を伝えてみてください。


もし、うまく言葉が見つからないのであれば、私でよければ、
あなたの心の声を言葉にするお手伝いをしますよ!

(私、ちょっと自信あります)



弁護士の仕事は何も攻撃的な内容証明郵便を相手に送りつけるだけではありません。
修復や和解にむけ、自らの心を伝え、相手の心を動かす手紙を書くことも
弁護士の仕事だと私は思っています。

 


私に相談することによって、あなた自身の気持ちが整理され、
また私の質問によって、あなた自身が気づいていない心の声を

引き出すことができるかも知れません。



二人の溝が深まる前に、早めに手をうちましょう。




いつまでも夫婦仲むつまじく幸せであるために。




あなたが、幸せでありますように!

 

 

それでは、また。

 


※関連のお話です。 
 
自分コマ、相手コマ

 

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