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裁判傍聴-僕と、裁判を見に行かないか?

H22.8.8 032.

平成22年8月21日(土)


こんにちは。

神坪浩喜です。


いつのまにやらお盆も終わり
8月も下旬になりました。
今年は、まだまだ暑いのですが、
空を見上げると、高い雲が秋の気配を感じさせました。

この暑さには、うんざり気味ですが、
それでも、ちょっぴり淋しい気分になりました。
もう夏も終わりなのかな~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


先日、刑事事件の裁判がありました。

夏休みということもあるのでしょうか、
高校生の友だちどうしで、自由研究の素材にしている様子の男子高校生が二人
50歳くらいの男性が一人
それから、途中で、高校生のカップルが傍聴席に入ってきました。

お、裁判傍聴で、デートですか~
いいですね。



私は、それを見て弁護人として、
被告人の弁護活動を頑張ることはもちろんですが、
夏休みの自由研究のいい素材になるように
またデートが盛り上がるように(?)
少々傍聴席の方々も意識した被告人質問や弁論を行いました。



あなたは、裁判をご覧になったことがありますか。


裁判を傍聴する際には、
何か特別な許可がいるのでしょうか?
裁判って、そもそも誰でも見ることができるわけではなくて
事件の関係者だけが見ることができるのでしょうか。


意外と知られていないのですが、
裁判は、誰でも、何か特別な許可や手続をしなくても
どなたでもふらっと行って、傍聴することができます。


日本国憲法は、裁判は国民に公開されなければならないこと、すなわち
傍聴が自由であることを定められています(82条)。

裁判というのは、司法権という国家権力行使の場面ですから、
かかる国家権力の行使が適切に行われているか、
国民がチェックできるようにしているわけですね。


また、裁判を公開することで、裁判をする側からすると
「ほら、このように、きちんと法にのっとって適切な裁判をしていますよ」
と国民からの信頼を確保できるわけです。


こっそり誰からも見られないところで、裁判をすると
裁判がきちんと法にのっとってなされているかどうかチェックできませんし、
チェックされないとなると、裁判官といえども人ですから、つい裁判にあたって
気が緩んだりして、もしかするといい加減な裁判をしてしまうかも知れません。


また、闇で裁判がされていると、国民は、本当にきちんと裁判しているのかな
と不審に思って、裁判を信頼しなくなるかも知れませんよね。


そういうことで、裁判は公開が原則であり、誰でも自由に傍聴すること
ができるのです。


傍聴の仕方ですが、
仙台の裁判所ですと平日であれば、ほぼ毎日、何かの裁判はやっています。
法廷の入り口付近に、今日の裁判の予定表が貼ってありますので
それを見れば、何時からどういった裁判があるのかが分かります。


できれば、はじめから見るほうがよいのですが、
裁判をやっている途中からでも傍聴席に入ることはできますよ。
(途中で退席することも自由です。)
ただ途中で出入りするときは、裁判中ですから、
裁判の支障にならないように静かに出入りしましょう。



服装は、普段着で結構ですが、あまりに目立つ格好ですと、裁判所から
注意されるかも知れません。


メモをとることは自由ですが、録画や録音、写真撮影はできません。
それから当然のことながら、裁判中は私語は禁止されています。


裁判には、民事裁判と刑事裁判がありますが
傍聴して分かりやすいのは、刑事裁判かと思います。


裁判では、様々なドラマが展開されています。
被告人や関係者の人生も浮き彫りになることがあります。
時に、自分の人生について考えさせらることもあったりします。


そして、弁護士や裁判官、検察官の仕事に興味のある方に
とっては、現にその人たちが真剣に働いている場所ですから、
その人たちの働きぶり、仕事内容を知る上で、絶好の場面だと思います。


ですから、将来、弁護士等になりたいなと考えている方やそう考えているお子さん
がおられる方は、ぜひ一度でも傍聴されてみてください。



宣伝になりますが、仙台弁護士会法教育委員会では、毎月1回
裁判傍聴会を開いています。弁護士2名がガイド役となって
一緒に法廷傍聴をして、解説をいたします。
http://www.senben.org/event01

運がよければ、傍聴した裁判で、実際に弁護活動をしていた弁護士さん
からの解説も聞けるかもしれませんよ。


実際に参加された方からは、大変ご好評をいただいていますので、
よろしければ、あなたもいかがですか。





ところで、あの男子高校生、
「僕と一緒に、裁判を見に行かないか?」

だなんて、彼女をデートに誘ったのかな?


そして裁判を見終わって、
「決めた!僕は、将来、あの弁護士のような弁護士になってやるぞ!」
と瞳を輝かせながら言い、側でそれを聞いていた彼女も、
「私も、弁護士をめざすわ!一緒にがんばろうね!!」
だなんて、会話を交わしたりして・・・


そして、二人で一生懸命勉強して、弁護士になって
夫婦で弁護士をしたりして??


そうしたら、私は、二人の人生の転機をつくった弁護士ってことかあ!!



と、そんな変な妄想をしたのでした。





でも、そんな夢を子どもたちに与えられたとしたら素敵ですね。
そうなるといいなあ!がんばろうっと。

 

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裁判の公開は、裁判を国民の監視下におくことで
司法権の権力行使を適切にしようとするものです。

人から見られることで、きちんとすることを確保しようとするものですね。


人は誰でも、多かれ少なかれ、人の目を気にするときに、
きちんとしよう、悪いことはできない、ずるいことはできないという意識が働くものでしょう。

私自身も、人と接する場面や人から見られる場面では、
緊張して、ちゃんとしなければという意識が働きます。


でも本当に大切なのは、人の目がなくても、なすべきことはちゃんとして、
してはいけないことはしないことだと思います。

赤信号の横断歩道



本当のことをいいますとね、誰も見ていないなんてことはないんですよ。



天が、よい行動もよくない行動も、すべて見ています。


いや、天が見ていなくても、「自分自身」は、
常に自分自身の行動を知っているのです。
そして、ズルいことをしているとき、自分自身で、
「自分って人が見ていないときは、こうする人なんだね」
と自己暗示をかけているようなものですよね。



私自身、弱いもので、
つい「誰もみていないし~。これくらい、ま、いいか~」
となりがちなので、
誰かが見ている、天がみている、自分は知っている
ということを意識しておかないと、つい弱い心に流されてしまうのです。
(と、いうか、これまでいろいろと流されてしまいました。サボってきました。すみません!)


本当は、そんな意識なく、自然に、良心に従って、やるべき行動をやり、
やってはいけない行動をしないようにできればいいのですが、
なかなか難しいですよね。

 

私は、これができることが、人として、とても大切なのではないかと思っています。 

 

だから、私は、年齢や性別、社会的地位や職業、もっている価値観にかかわらず、

それができる人を、尊敬しています。


あなたの近くに、そんな方はいますか。

いたとしたら素晴らしいですね。




それでは、また。

あなたが、ますます幸せでありますように!




※関連のお話です。

憲法は国家を縛る?-立憲主義のはなし

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