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平成24年5月5日(土)
こんにちは。
神坪浩喜です。
5月になり、新緑がまぶしい季節になりましたね。
家の窓から見えるカツラの葉もいつのまにか芽吹いていました。
ケヤキやカツラの葉は秋になり落葉しても、また春になって生まれてきます。
葉を生み出す樹木は、冬を乗り越え、存在し、春にまた葉を生み出しました。
人という存在は、葉に近いのかな、それとも木なのかな・・・
カツラの葉を眺めながら、ふとそんなことを考えてみました。
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「着眼大局 着手小局」という言葉があります。
物事を大きな視点から見て、小さなことから実践するという意味です。
着眼大局とは、物事を全体的に大きくとらえること。また、広く物事を見て、その要点や本質を見抜くこと
着手小局とは、細かなところに目を配り、具体的な作業を実践をすること
まずは、全体を眺め、大きな方向性を定めて、そこから具体的な行動に落とし込み実践していく。
このように柔軟に、全体と部分、目的と手段について考えることは、仕事の場面はもちろん、それ以外のいろいろな目標達成や問題解決の場面でも有用なものかと思います。
それに、人との間でトラブルが発生した際の修復が、ずいぶん楽になると思います。
「問題の本質はどこにあるのだろう?」と大きな視点から見て
「それを解決するには、具体的にどのような行動をすればいいのだろう?」と目的から具体的な行動に落とし込んで、実際に行動をする。
意外とやってしまいがちなことは、細部にとらわれて、全体を見渡せなくなってしまうこと、
目的を忘れて、手段にすぎない部分ではまってしまうこと。
私も何度もこれまで「あれ、いったいこれは何のためにやっていたんだろう?」
と手段にはまってしまって、目的や本質から離れてしまったことがありました。
他者に対して、何かを伝えようとする場面においても、「全体→部分」、「目的→手段」、「本質→具体化」の流れをしっかり押さえていないと、なかなか伝えたいことが伝わりません。
本を読んでいるとこんな例が紹介されていました。
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研修会社のAさんが、クライアント企業のB人事課長に、コーチング研修の実施をオススメしています。
Aさんが「コーチング研修は理論編と実践編に分けられまして・・・」と具体的な説明をしたところ、B人事課長の顔がみるみるうちに曇ってきました。
これはまずいと感じたAさんは何とか挽回しようと、「失礼しました。もっと具体的に説明します。理論編はコミュニケーションの基礎理論とコーチングテクニックに分けられ・・・」とさらに具体的な説明を重ねたのです。
ところが、Aさんの意図に反し、B人事課長はさきほどよりも渋い顔をして、「そういうことが知りたいんじゃないんだけどね・・・」と一言。
さて、Aさんの話のどこが間違っていたのでしょうか?
Aさんの間違っていたところは、コーチング研修を実施するための手段、具体的な中身を話そうとしたことにあります。
B人事課長にとって、コーチング研修はあくまで手段です。
聞きたかったのは、「コーチングがどういう効果をもたらすか?」「なぜコーチング研修が必要なのか?」というそもそもの目的についての話だったのです。
物事を実行するときには、中身を細かく分解し具体化することが必要です。
しかし、その前に、目的・全体を考えないと本末転倒です。
物事は大事なことから考えていきましょう。
まずは大きなところ(目的・全体)から目を付ける。次に細部(手段・部分)に目を配る。
これが「着眼大局、着手小局」です。
「なぜか成果が出てしまう人」の習慣術 土井哲 髙木進吾 東洋経済
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意外と、Aさんのような間違いをしてしまいがちですよね。
そもそも何の役に立つのかといった根本的な説明をせずに、枝葉末節にとらわれて、細部の専門的な説明を延々としてしまうと引かれてしまいます。
懸命に何かを伝えようとしたのに、相手に思うように伝わりません。
何か、企画をたててやろうとする時に、それがどのような目的なのかを明確にして、そこから具体的にやることを決めなければ実際にやっていることが、目的と離れてしまったり、手段が目的化してしまったりすることになりかねません。
試験の勉強も、合格するために何が必要なのかを意識していないと単に勉強のための勉強になりかねません。
家族を喜ばせようと企画した家族旅行で、渋滞のイライラで家族にあたったり、食べたい食事等でけんかをしてしまっては、本末転倒です。
企画を立てるとき、着手するとき、そして実践しているときも常に「何のためにそれをしようとしているのか?それをしているのか?」と目的を意識しなければいけないのですね。
具体的な行動、実践は必要です。歩いていかなければ、目的地にたどり着くことはありません。
しかし、ただやみくもに歩いても目的地にたどり着くことはできません。
ベクトルがずれていると、せっかく歩いたのに、「あれれ、逆に遠ざかってしまった!」といった何とも残念な結果になってしまいます。
方向性を定めて、そこに向かって歩くことによって、はじめて目的地にたどり着くことができるのですね。
常に、「何のために?」を問い続けつつ、方向を確認しながら、歩き続ける。
私も、残念なことにならないように、常に「何のために?」を意識しながら、歩いていこうと思います。
※関連のお話です。
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自分の中で、大局でものごとを眺め、細かな行動を積み上げていくということも大切ですが、誰かとコンビを組んだり、チーム全体で「着眼大局 着手小局」を分担してやっていくというのも必要なことがあるでしょう。
大局的にものごとを見ることが得意な人は、分析的に細かな行動ができる人と
コンビを組む、チームをつくるとお互いに補っていいのでしょうね。
あやめ法律事務所も、縁あって私たちの事務所を選んでくれた方のお役に立てるように、みんなで協力して「着眼大局 着手小局」ができる素敵なチームになるべくがんばっていきたいと思います。
それでは、また。
あなたが、幸せでありますように!
仙台市泉区泉中央の弁護士2名(弁護士神坪浩喜 弁護士林屋陽一郎)
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