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自分の気持ちは、相手には分からないもの。

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平成20年12月1日(月)

 

皆さん、こんばんは。

 

とうとう12月に入ってしまいました。

1年も残すところ1か月、慌ただしい気持ちになってきます。

 

まだ葉が残る欅並木の枝には、電球が既に取り付けられています。

光のページェントももうすぐですね。

 

前回、前々回と目に見えないものを見ようとすること、相手の声にだせない声を聞こうとすることが大切なのではというお話をしました。

 

でも、これを反転してしまって、「私の言えない声を聞いてよ。」「言わなくても気持ちをわかってよ。」と相手に要求してしまうと問題が出てきます。

 

このような気持ちになるとその後は大抵、相手に対して「私の気持ちを分かってくれない。」と相手を責めたり、「どうせ自分の気持ちなんて分かってくれない」といじけてしまったりと心に波が立ってくるのですね。

 

人の気持ちに共感できること、寄り添うことができるのは素晴らしいのですが、多くの人々は、自分のことで精一杯で、なかなかそれができないのが普通でしょう。

 

できるならば

「私の気持ちを分かって」等と期待しない方がいいと思います。

そして「気持ちが分からないのが普通だ。わかってくれたら有り難い。」と自分の感情のものさしをセットしましょう。

 

実際、もし側に、あなたの気持ちに共感してくれる人が一人でもいるのであれば、とても素晴らしいことなのだと思います。

 

もちろん、自分の気持ちを分かって欲しいことってありますよね。

「分かって欲しい。でも言えない。言うと何か負けたような気がする。どうして分かってくれないの。これくらい分かってくれてもいいじゃない。」なんて鬱々(うつうつ)したりすることってありませんか。

私も、もちろんあります。

 

そして、時には鬱々したエネルギーがたまってしまって、ちょっとしたことがきっかけで、爆発する。相手を強く責めてしまう。責められた相手も、その攻撃に思わず反撃をしてしまう。そして、相互にミサイルが飛び交ってしまう。

怖いですね・・・・

 

もちろん自分を高めていくこと、本や何かで気がついたこと、自分や人のためになること、自分を律していくことはとても素晴らしいことですし、大切なことです。

 

 

ところが、きちんと自らを律することができる人、正しさを追求しようとする人、自らは正しく行動できる人がよく陥りやすいのは、「自分はきちんとしているのに、この人はなぜできないのだろう。」「自分は、こうしているのに、あの人はどうしてそれがわからないのだろう。」と相手を裁いてしまうことです。

 

できる自分を基準にしてみると、いろいろと他人の粗が見えてしまう。

大抵自分の周囲の多くの人は、自分の思うような行動をしてくれませんから、ストレスがたまるのですね。 「正しい人」ほどそのストレス度は高くなりがちになる。

 

そして、イライラしてしまう。「何やってんの!」と心の中で思ってしまう。

相手もそんな自分のイライラを受けて、ますます思うような行動をとってくれません。

 

ある奥さんが旦那さんとのことで悩んでいました。

そんな時、「人を動かすには、思いやりが大切です。」という本を読みました。

その人は夫を思いやろうと努力しました。実際にいろいろとその夫のことを気遣いました。

 

ところが、夫は、なかなか自分に対して思いやる態度で接してくれません。

 

そこで、妻は夫に対して「何であなたは自分勝手なの。私がこんなにあなたのことを考えていろいろしているのに、どうしてあなたには思いやりがないの!」とイライラしてしまいました。

 

「私は、思いやりがあるのに、できているのに、何であなたにはないの!」

 

「思いやりがないあなたは、本当にダメな人!」

と裁くようになってしまいます。

 

そして、夫もそれに反発し、ますます関係が悪くなっていく・・・・ 

悲劇ですね。

「思いやりをもつこと」は確かによいことなのですが、それを押しつけると

かえって問題が起こってしまう・・・

 

 

このような悲劇を防ぐには一体どうしたらよいのでしょうか。

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以前、「人は人、我は我なり。」 というお話をしました。

自分の心の安定のためには、人と比べない、人と自分とを分けて考えてみることが大切なのでは、ということでした。

 

頑張って自分は、学び成長することができました。そうするとその高みから、周囲の人を見てみると、周囲の人の弱みや至らなさも目に入るようになりました。

 

その高みに至った場面で、周囲の人を見て「ダメだなあ。なってないなあ。」と思うのか、それとも「人は人、私は私。人には、それぞれ個性があって、成長のスピードがある。それはそれで仕方がないこと。」と思えることができるかは、大きな分かれ目になってくるのだと思います。

 

「人も自分のように正しくあらねばならない。」と固い気持ちではなく、

「人もこうあって欲しいが、人の成長にはそれぞれのスピードがあって、今は仕方がない。」とおおらかな気持ちでいられると、自分も相手も穏やかな心でいられます。

 

ですから、相手が正しくないとか、未熟だなと思えてしまったときには、人にはそれぞれの個性と成長スピードがあること、その相手の弱さを理解すること、そして自分もかつてはできなかったことを思い出して、高い所から相手を裁いたり、見下したりしないことが大切です。

 

でも、これが実際はなかなか難しくて、「偉くなった人」の中では、周囲の人が、間違いばかりで、なっていないように思え、自分はイライラし、周囲にも嫌われてしまうということに、なりがちです。

 

ですから、自分を高めたり、学ぶ一方で、しっかり謙虚さや周りの人への優しい眼差しを「努力して」持ち続ける必要があるのですね。 

 

それから、第2に大切なことは、相手に「それくらい気づいてよ。」「そんなの分かるのが当然でしょ。」と鬱々としてしまうのではなく、 相手に対してして欲しいことや、相手の気になる行動について自分はこう思っていると「穏やかに」言ってみましょう。

 

できれば相手も自分も機嫌がいいときに、ねちねちと言うのではなく、サクッと気になる事実と自分の気持ち、希望を相手に伝えてみましょう。

 

「○○して欲しいな。」「○○はやめてくれると嬉しい。」と言ってみましょう。

 

例えば、平日は、仕事や飲み会で夜遅くかえって、

休日は、ゴロゴロしたり、自分の趣味ばかりで、家事や育児を全くしないお父さんに対して

 

「子どもたち、お父さんと遊んでほしいんじゃないかな。」 

「土日の休みのうち、1日は子どもたちと遊んで欲しいな。」

 

と責めずに、やることが当然だという感じではなくて、「穏やか」に言ってみてはどうでしょうか。

 

そして、「○○さんの旦那さんは、○○してくれているそうよ。」なんて他の旦那さんと比べることはやめておきましょう。それで旦那さんは奮起するどころか、「どうせ」と意固地になって逆効果になる可能性が大ですから。

 

「言わなくても分かってくれる人」というのは本当にスペシャルな人なのです。

 

自分から、言うのは、何か負けを認めるようで嫌だなと思われるかもしれませんが、そこで思い切って言ってしまえば大抵楽になりますよ。

 

ため込んで、言ってしまうと、どうしても感情的になり、攻撃になってしまうので、ためずに、穏やかに話をした方がよいかと思います。それに、永久にため込めるわけでもなく、いつかは爆発してしまうものですし、爆発する前でも嫌な「ため込みオーラ」がにじみでてしまうので、自分にも相手にもストレスがたまってしまいます。

 

人は、人と喧嘩するよりは仲よくしたい、怒りをぶつけ合うよりは笑いあいたい、憎しみよりは愛情ある関係でいたいという気持ちでは、どの人も共通しているのだと思います。

 

愛情ある関係を築くことが目的であるならば

自分の基準で人にあるべき行動をおしつけたり、責めたりしないこと

相手と摩擦が生じたときに、ためずに、事実と自分の気持ち、希望を「穏やか」に伝えること

それが大切なのではないのかなと思います。

 

今日のお話、実は、少しばかり私の苦い体験をふまえてのものでした。

 

妻に言っています。

「私は鈍感だから、何か気がついたことがあったら、ためこまないで、すぐに言ってね。」

 

それでは、また。

あなたが心が穏やかでありますように。

 

※関連のお話です。

言いたくて、でも言えなくて。

自分コマ、相手コマ

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