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平成23年9月26日(月)
こんにちは。
神坪浩喜です。
週末は、とても穏やかなよい天気に恵まれました。
窓を開けると、爽やかな風が入ってきて、何だか幸せな気分になりましたよ。
猛々しかったあの夏は、もうどこかへ行ってしまったのですね~
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さて、前回は、ブッダの「正見」のお話をさせていただきました。
苦しみを取り除くには、自らで心を制御すること、そのためには煩悩をコントロールすることが必要だということ、そして煩悩をコントロールするためには、「正見」すなわち、独りよがりのものの見方・考え方から離れて、ものごとを客観的に正しく見ることが大切だということでした。
正しく見るということは、どういうことなのでしょうか?
正しく見るために一体どうすればいいのでしょうか?
ブッダ曰く、正しくものごとを見るために、必ず押さえておかなければならないこととして「諸行無常」があります。
「『因果関係によって作り出されたすべてのものは無常である』(諸行無常)と智慧によって見る時、人は苦しみを厭い離れる。これが、人が清らかになるための道である」ダンマパダ277
「諸行無常」(しょぎょうむじょう)とは、すべてはうつろうこと、すべてのものは時々刻々と変化するものであり、永遠不滅のものなど、どこにもないことを言います。「平家物語」の「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」の「諸行無常」ですね。
生命にはじまりがあれば、必ず終わりがあります。
どんなに大切に思う人とも、いつかはお別れをしなければなりません。
堅牢なビルもいつかは壊れていきます。この地球もいつかは消えて無くなる運命にあります・・・。
このように、変化すること、永遠のものなどないことを少し考えれば分かるのですが、人は、そのことをつい忘れてしまいがちです。
調子のいいときは、「こんな素晴らしい生活が、ずっと続くような気がする」とつい思ってしまいますし、逆に、辛い時期には「私の人生は、ずっとこのまま暗いような気がする」とふさぎ込んでしまうものです。
ものごとがうまくいっている時期は、周囲の状況は刻々と変化しているのに、今の恵まれた状況に安住してしまって、何も努力をしなかったり、同じことを繰り返して漫然と過ごしてしまいがちです。そうしているうちに、変化を受けいれることができずに、人や環境のせいばかりにしてしまい、「どうしてこうなったんだ!」と身動きがとれなくなってしまうこともよくあることです。
「チーズはどこへ消えた?」の小人は、まさにそうでした。
小人は、苦労してやっと見つけたチーズが、ずっとそこにあるような思いこみをして、食べつくせば無くなること、変化することは当然なのに、それを受け入れることができずに、「どうして?」「そんなのおかしい!」と思うばかりで、チーズを探そうとしませんでした。
そして、他方で、無くなったものにしがみついても仕方がないと、さっさとあたらしいチーズを探しに動きだしたねずみは、新しいチーズを手に入れるのです。
「すべては、変化している」
そのことを意識し、受け入れることが、正しくものごとを見るためのスタートラインというわけです。
その上で、変化を楽しみ、変化を活かしていくことを考えていく。そして、決して永遠ではなない今というこの時を、どう主体的に生きるのかという視点に切り替えていくのです。
すべては、変化していること、ものごとは変化するものだということを受け入れることで、起きた出来事に対して、柔軟な対応が可能になってきます。
人は、何かに安住したときに、歩みを止めてしまったときに、その成長はとまり、さらには後退していくのかも知れません。
自分の古い考えにしがみついて、他者の意見に耳を傾けることができなくなる。自分の昔の成功体験にしがみついて、同じやり方で押し通そうとしてしまう。
「こうしてうまくいった」
そんな体験は、もちろん貴重な体験であり、同じような問題に直面したときに参考にできるものです。
ただ、それが絶対だとか、そうしておけば間違いないと思いこんでしまうと変化に対応できず、大きな間違いを起こしてしまうことにもなりかねません。
結婚式で、永遠の愛を誓ったとしても、ただそれだけで、愛が続くというわけではありません。その後の日々の生活の中で、お互いが相手の変化を受け入れて、相手を大切に思いやり、愛を注ぎ続けなければ、続くものではありません。
もう結婚したから大丈夫、愛を誓ったから大丈夫、だなんて相手を放ったらかしにしていると突然「さようなら。」と置き手紙が置いてあることだってあるかも知れないのです・・・。
(「恐怖の物語」)
川の水は常に流れています。人の体内を流れる血液も常に流れています。流れがとまると、澱み、濁って腐っていくものです。流れは必要なことなのです。変化は必要なことなのです。
だから、人もまた時の流れの中で、変化の中で、変化を受け入れて生きていくしかないのです。
変化を受け入れたものの見方考え方、そして行動をとり続けていくことが、幸せに生きるためには大切なのです。
調子がいいときは、どうしても、ずっとこのまま調子がいいような気がするもので、いい気になってしまいがちなのですが、浮かれずに、心を落ち着かせて、次にやってくる変化に対応できるようにしたいものですね。
それから、逆に運が悪いなあ、ついていないなあと思うときは、このままずっと暗い人生が続いてしまうと思いがちですが、運が悪い状態がずっと続くわけではありませんから、投げやりにならずに、今できることをコツコツとやっていってくださいね。
(「ずっと運が悪い人はいませんよ」)
以上、「正しくものごとを見るためには、すべて変化しているということを知ることが大切ですよ!」
というお話でした。
私も自分に言い聞かせて、妻の心の動きに柔軟に対応して、心穏やかな生活ができるようにがんばりたいと思います(笑)。
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朝午前6時ころ、小犬のマリの散歩に出かけるのですが、昨日との空気の違い、季節の移り変わりを感じます。
昨日まで咲いていた花が枯れたものもあれば、今日新しく咲いている花もあります。
咲いていた花が枯れたことを残念に思うことも、新しく咲いた花を見て嬉しく思うことも、自由なんですよね。
うつろう世界の中で、できるかぎり自分の気持ちが安らぎ、楽しくなるものにフォーカスしていくといいのかも知れません。
それでは、また。
あなたが、ますます幸せでありますように!
被災地が一日も早く復興しますように!
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